30 AUG. 2024 経済 NEWS
ロシア、制裁回避へ仮想通貨や「物々交換」 貿易決済
ロシアは国内企業の貿易決済手段として、9月から暗号資産(仮想通貨)の活用を認めようです。
米国がロシアの制裁逃れに加担する第三国の金融機関に制裁を科す方針を表明したことで、貿易の障害になっていました。
中国など友好国との間で物々交換も促進し、国際決済網の外での取引を拡大するとのことです。。
プーチン大統領が仮想通貨の利用拡大を後押しする一連の法律に今月、署名しました。
9月1日から仮想通貨による貿易決済ができるようになるようです。。
by 日経新聞
アメリカの言うことを聞かない国、ロシア。
現在の世界の基軸通貨は米ドルです。
しかし、これを嫌う国はイラン、アラブ首長国連邦、中国だけではないです。
ロシアもその国の一つです。
その国が集まってとりあえずBRICsで経済圏を構築しようとしています。
中国とロシア、BRICSてこに外交攻勢-欧米への不満取り込む
by Bloomberg
ロシアのプーチン大統領と中国の李強首相が今週、それぞれ東南アジアを訪問した際、主要新興国から成る「BRICS」加盟への熱意を目の当たりにした。加盟国数を今年ほぼ倍増させたBRICSは、欧米主導の世界秩序に対するヘッジと見なされている。
ロシアが仮想通貨で決済をする理由は次の記事が要因の可能性が大きいです。
ロシアの人民元利用が伸び悩み、二次制裁リスクで中国の銀行が尻込み
ロシアはプーチン大統領が始めたウクライナ侵攻で西側の金融システムから締め出され、それを補おうと中国人民元の利用を急速に進めてきた。だが、それも限界に達している可能性がある。
ロシアと取引を続けている国には、米国の圧力が強まっている。とりわけ恐れられているのは二次制裁で、これが二国間の貿易や決済を阻害し、ロシアの人民元利用拡大を抑える有効なブレーキとなっている。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のロシア担当エコノミスト、アレックス・イサコフ氏は「中国の銀行が融通する用意がある以上に、ロシア側が人民元を利用したがっているかもしれない」との見方を示した。「米国の二次制裁の脅威が銀行を尻込みさせている」と述べ、ロシアでの人民元不足や中国の銀行間にロシアへの流動性提供を渋る動きがあることを市場は示唆していると指摘した。
イエレン米財務長官は昨年12月、「ロシアの戦争マシンへの供給を手助けする金融機関に対して、決定的で外科的な行動」を米国はためらわないと断言。この発言以降、ロシアと中国の人民元翌日物借入金利の相違は劇的に広がり、数ポイント以上に上る。昨年12月に米国は外国金融企業に対する二次制裁を承認し、中国国有銀行はロシア顧客の資金調達に対する制限を強化した。
中国税関のデータによると、ロシアの対中貿易額は2年間で60%余り増えて2023年には2400億ドル(約38兆6500億円)に達し、ドイツやオーストラリア、ベトナムを追い抜いた。中国はロシアの石油などコモディティーを割安な値段で購入する一方、ロシアは消費財やハイテク製品への幅広いアクセスを得ている。
結果として、中国はロシアの主要貿易相手国となり、ロシアの輸出入決済の約40%、ロシアの外国為替市場における取引の半分以上を今や人民元が占めるようになった。ウクライナ侵攻開始前の2022年初め時点でロシアの人民元利用がほぼゼロだったことを考えると、ロシア経済の人民元化がいかに急激だったかが明らかだ。
また、中国が取り組む国際決済での人民元の役割拡大に、ロシアは極めて大きく寄与している。
BEの試算によると、中国の貿易に占める人民元建て決済の割合は今年1-3月まで上昇を続け、2021年以降の増加分の29%をロシアが占めている。ロシアの対中貿易はほぼ全て人民元建てで、ロシアの人民元建て輸出は中国への輸出額を上回る。これは第三国もロシアに人民元で支払っていることを示唆する。
↑はロシアが中国以外の国と人民元で経済をした額を表したものです。
ただ、これにどれだけの信用力があるのかは分かりません。
あくまでも、表に出てきた数字です。
欧米、カナダが中国に対して関税を大幅に引き上げて経済制裁を強化しようとしています。
その結果、ロシアは人民元での決済も難しくなってきました。
Russia’s Embrace of Chinese Yuan Stalls Over Risk From Sanctions
そこで、次の手段として仮想通貨が出てきました。
物々交換ならば結局は貨幣、お金は要らないという論理になります。
参考 お金とは
各国の中央銀行が発行する通貨というもの立場が薄れてきます。
ここにGOLDが急騰しているもう一つの理由があります。
世界の経済圏が2つ、又は3つに別れようとしています。
欧米を中心とした経済圏。
とりあえず、ロシア、中国、ブラジル、インド、南アフリカ、BRICSでの経済圏。
とりあえずと書いたのはここにアラブ首長国連邦、イラン等の中東の石油産出国が加わるか、
又は第3の経済圏を作ろうとしています。
ロシア、中国、インドは自分がこの中でも中心と思っているので、BRICSがこの後分裂します。
アラブ首長国連邦、イランも当然、自国が中心と思っています。
日本はどこに入るのかと言えば、欧米に着いていくしかないです。
でも、原油は100%を中東の輸入に頼っています。
アメリカとは立場が違います。
日本はもう、先進国ではないです。
全ては誰かの利益のために
NEW GREAT RESET
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