10 JAN.2024 経済 NEWS
2024 12 17,18のFOMC議事録が開示されました。
FOMCは25bp(1bp=0.01%)0.25%の利下げを行いました。
フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは4.25-4.5%となりました。
決定は賛成が11人、反対が1人でした。
クリーブランド連銀のハマック総裁が金利の据え置きを主張し、決定に反対票を投じていました。
これで3会合連続の利下げとなっています。
重要な点は2025年に見込む利下げ回数は従来予想から減少し、引き下げペースを巡り当局者らが慎重姿勢を強めていることが示唆されていることです。
生データです。
金融政策の見通しに影響するリスク管理上の考慮事項について議論する中で、大多数の参加者は、委員会の雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡していることに同意した。多くの参加者は、現在の高い不確実性を考えると、委員会が中立的な政策スタンスに向かうにあたり、段階的なアプローチを取るのが適切であると指摘した。参加者は、インフレは今後数年間で持続的に 2% に戻る見込みであり、委員会は物価安定を回復し維持する決意であるものの、高インフレがさらに持続する可能性が高まっていると指摘した。ほとんどの参加者は、金融政策のスタンスが今や大幅に緩和されたため、委員会は金融政策のスタンスの調整を検討するにあたり、慎重なアプローチを取ることができると述べた。多くの参加者は、インフレが高止まりしたままであれば、委員会は政策金利を抑制的な水準に維持するか、政策をより緩やかに緩和することができると指摘し、労働市場の状況が悪化したり、経済活動が停滞したり、インフレが予想よりも早く 2% に戻ったりすれば、政策緩和をより迅速に行うことができると指摘した参加者も数人いた。
「2024年12月19日より、連邦公開市場委員会はデスクに以下のことを指示します。
連邦準備制度の政府機関MBS取引の決済を円滑にするために、必要に応じてドルロールおよびクーポンスワップ取引に従事する。」
フェデラルファンド金利を4.5~4.5%の目標範囲内に維持するために、必要に応じて公開市場操作を実施する。
最低入札レート 4.5%、総操作限度額 5,000 億ドルで、翌日物レポ操作を常時実施します。
4.25%のオファーレートで、1日あたり1,600億ドルのカウンターパーティ当たりの上限で、常設の翌日物リバースレポ取引を実施する。このレートをフェデラルファンド金利の目標範囲の下限に設定することで、効果的な金融政策の実施と短期資金調達市場の円滑な機能を支援する。
連邦準備銀行が保有する、各暦月に満期を迎える財務省証券の元本返済額が月額 250 億ドルの上限を超える場合、オークションでロールオーバーします。財務省クーポン証券はこの月額上限まで償還され、クーポン元本返済額が月額上限を下回る範囲で財務省短期証券が償還されます。
連邦準備制度理事会が保有する政府機関債および政府機関住宅ローン担保証券(MBS)から各暦月に受け取った元金支払額のうち、月額350億ドルの上限を超える額を、発行済み国債の満期構成とほぼ一致するように国債に再投資します。
運用上の理由により必要な場合は、再投資のために記載された金額からの若干の逸脱を許可します。
投票には、午後2時に発表される以下の声明の承認も含まれていました。
「最近の指標は、経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示している。今年初め以来、労働市場の状況は概ね緩和しており、失業率は上昇しているものの依然として低い。インフレ率は委員会の目標である2%に向けて前進しているが、依然としてやや高い水準にある。」
委員会は長期的に雇用の最大化と2%のインフレ率の達成を目指しています。委員会は雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡していると判断しています。経済見通しは不透明であり、委員会は二重の使命の両側に対するリスクに注意を払っています。
委員会は目標達成のため、フェデラルファンド金利の目標レンジを0.25パーセントポイント引き下げ、4.5~4.5パーセントにすることを決定した。フェデラルファンド金利の目標レンジに対する追加調整の範囲と時期を検討するにあたり、委員会は今後入手するデータ、変化する見通し、リスクのバランスを慎重に評価する。委員会は引き続き、国債、政府機関債、政府機関住宅ローン担保証券の保有を減らす。委員会は最大雇用を支援し、インフレ率を2パーセントの目標に戻すことに強くコミットしている。
金融政策の適切な姿勢を評価するにあたり、委員会は、経済見通しに対する入ってくる情報の影響を引き続き監視する。委員会は、委員会の目標達成を妨げるリスクが生じた場合には、適宜金融政策の姿勢を調整する用意がある。委員
会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、金融および国際情勢に関するデータを含む幅広い情報を考慮に入れる。」
Bloombergからは以下のようなニュースが出ています。
米FRB当局者、当面の金利据え置き示唆-物価で進展が利下げの前提
複数の米金融当局者は9日、当局として長期にわたり政策金利を現行水準に据え置き、有意なインフレ鈍化があった場合にのみ追加利下げする公算が大きいことをあらためて確認した。
このうちボストン連銀のコリンズ総裁は、米経済見通しを巡る「相当な不確実性」に直面している点を踏まえ、金利調整への一段とゆっくりとしたアプローチが妥当だと指摘。他の地区連銀総裁やボウマン連邦準備制度理事会(FRB)理事も同様の見解を示した。
ボストンでのイベントで講演したコリンズ総裁は、当局の「政策は変化する状況に対し必要に応じてうまく調整する態勢にあり、インフレ面で一層の進展がほとんどなければ、一段と長期にわたり現行水準に据え置く」ことになると話した。
コリンズ総裁はさらに、米経済は「良い位置」にあるとしつつも、インフレ鈍化ペースは以前の予想に比べて緩慢となる可能性があると指摘。トランプ次期政権と共和党が上下両院で多数派を占める議会の下で、新たな経済政策がどう展開されるか推測するには時期尚早だが、経済の軌道に変化が生じる可能性があるとの考えを示した。
ボウマン理事は、根強いインフレリスクを考慮すると利下げのペースを落とすことが正当化されるとし、「政策調整への慎重かつ緩やかなアプローチを引き続き支持する」と語った。また、先月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では利下げに賛成したものの、据え置きを支持する可能性もあったと明らかにした。
カンザスシティー連銀のシュミッド総裁は政策金利について、景気を刺激も抑制もしない水準に既に近づいている可能性があると発言した。シュミッド、コリンズ両総裁は今年のFOMCで投票権を持つ。
コリンズ総裁は8日のブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、わずか数カ月前に予想していたよりも少なめの年内利下げを支持する意向を表明。米金融当局が昨年12月のFOMC会合後に発表した最新の四半期経済予測では、2025年に中央値で計2回の0.25ポイント利下げ予想が示されたが、自分の見通しに合致すると話した。
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は9日、年内の追加利下げを支持する用意があるとする一方、そのタイミングは経済動向に左右されるとコメント。「引き続き政策金利引き下げの道筋にあるとみている」としつつも、「正確なスピードは今後発表されるデータ次第だ」と強調した。
金利先物市場の動向に基づけば、今月28、29両日に開かれるFOMC会合について、投資家は金利据え置き決定を広く予想していることがうかがわれる。
一方、リッチモンド連銀のバーキン総裁は9日、最近の長期金利上昇に関し、インフレ懸念というよりもリスクプレミアムの高まりを反映しているとの認識を示した。
ここから誰かが、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。
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