英中銀、金利据え置き

投資

20 SEP. 2024 経済 NEWS

英中銀、金利据え置き8対1で決定-緩やかな緩和の方針表明

by Bloomberg

イングランド銀行(英中央銀行)は19日、政策金利を5.00%で据え置くと発表するとともに、金融緩和を急がない考えを示した。同時に、バランスシートの縮小ペースを維持することも決定した。

  金融政策委員会(MPC)は今回の据え置きを8対1で決定した。決定はエコノミストと市場の予想通りだったが、ポンドはドルに対し2022年3月以来の高値に上昇した。

  ベイリー総裁は「時間をかけて徐々に金利を引き下げることが可能なはずだ」と述べ、そのような金利軌道は物価圧力が引き続き弱まることが前提だと強調した。「インフレ率を低水準に維持することが極めて重要であるため、あまりにも急速に、あるいはあまりにも大幅に引き下げないよう注意する必要がある」と主張した。

  中銀が今後の緩和に慎重な姿勢を示したことで、年末に向けて利下げペースが速まるという市場の期待は後退した。会合前に投資家は、11月から連続で利下げが決定されるとの予想を強めていたが、MPCは次回会合での利下げを明示することはなかった。

 短期金融市場では、年内の利下げ幅に関する予想が後退し、12月末までに41ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、政策決定前の50bpから縮小した。英国債は下落し、10年物利回りは3bp上昇の3.88%、2年物は2bp上昇の3.92%となった。

ポンドが上げ拡大、対ドルで2022年3月以来の高値-英中銀政策発表後

  UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの欧州チーフエコノミスト、ディーン・ターナー氏は「金利据え置きの決定は、中銀が利下げサイクルについて慎重なアプローチを取るという当行のかねてからの見解に一致している。経済にストレスの兆候がほとんど見られないことを踏まえると、政策当局には時間的な余裕がある」とコメント。同氏は11月に2回目の利下げが行われると予想している。

  英中銀の政策判断は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の0.5ポイント利下げの後に発表されたが、FOMCの政策発表前にMPCは独自に判断を下した。

ベイリー氏は政策判断発表後のテレビインタビューで、着実に進む方針をあらためて表明し、サービスセクターのインフレ「高止まり」が引き続きリスクだと指摘した。

「われわれは今や、緩やかな利下げの道筋にあると思う。それは朗報で、金利は下がると思う。この点で自分は楽観的だが、もう少し証拠を確認する必要がある」とベイリー氏は述べ、インフレ率を「持続的に」2%の目標に保つため「ある種の残留性の要素が完全に取り除かれたことを確認しなければならない」と続けた。

  MPCの投票結果は、予想を下回るインフレ率と英経済の回復失速を示す最近のデータが、インフレの脅威が十分に抑制されたと当局者を納得させるには至っていないことを示す。0.25ポイントの利下げを今回主張したのは、最もハト派寄りのメンバーであるディングラ委員1人だった。

  量的引き締め(QT)については、バランスシートの年間圧縮規模を1000億ポンド(約19兆円)に維持することを全会一致で決定した。

これは、積極的な国債売却額が10月からの12カ月間で約130億ポンドと、現在のペースである500億ポンドから減少することを意味する。この決定も市場およびエコノミストの予想に一致した。

新ガイダンス

  今回のMPC議事録では、過去数十年間で最も急激に進めた金融引き締めの巻き戻しは時間をかけて行うとの文言がガイダンスに追加された。

  議事要旨によると、「重大な展開がない限り、景気抑制的な政策を緩やかに解除していくアプローチが依然として適切だ」との見解が示され、会合ごとのアプローチが望ましく、政策が「十分な期間にわたり景気抑制的」であることが必要だとの考えがあらためて強調された。

英中銀、政策金利据え置き 量的引き締めを1年延長

by Reuters

[ロンドン 19日 ロイター] – イングランド銀行(英中央銀行)は19日、政策金利を5.0%に据え置くとともに、1000億ポンドの保有国債減額を今後1年も継続すること決定した。

金融政策委員会は8対1で金利据え置きを決定、ディングラ外部委員が0.25%ポイントの利下げを支持した。8月会合では5対4の僅差で利下げを決定、ロイターによるエコノミスト調査では今回は7対2での金利据え置きが予想されていた。

ベイリー総裁は声明で、インフレ圧力の低下により今後数カ月で段階的な利下げが可能と指摘。「ただインフレが低水準を維持することが極めて重要で、早期や過度の利下げにならないよう注意する必要がある」と述べた。

このニュースの考察

豆知識
MPC

Monetary Policy Committeeの略称で、和訳は金融政策委員会。英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)に設置されており、政策金利など英国の金融政策を決定する機関。総裁、副総裁を含む計9名の委員で構成され、年間8回会合を開く。日銀の金融政策決定会合(MPM)、米国の連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)の政策理事会(Governing Council)に該当します。

ECB,FOMCに続きイングランド銀行(英中央銀行)は19日、政策金利を5.00%で据え置くと発表しました。

上は世界中央銀行の政策金利です。

イギリスではまだ、金融政策は引き締め方向です。

アメリカとイギリスがまだ5.00%と高いです。
米ドルとポンドが他の通貨に対して高いです。

日本銀行の金融政策決定会合の発表は今日です。
ここで植田総裁がどういう発言をするか、市場関係者は注目しています。

ここから誰かが、、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。

全ては誰かの利益のために

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