2023 9月22日 経済NEWS

投資

FRBが夢見るソフトランディング、迫り来る3つの脅威

by Bloomberg

米経済指標はインフレ鈍化となおも力強い雇用市場を示唆しており、米金融当局がソフトランディング(軟着陸)を実現できるのではないかとの高揚感にも似た期待が高まっている。だが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長らにとって不運なことに、ここにきて米景気の腰折れを招きかねない3つの出来事が同時に迫ってきた。大手自動車メーカーでのストライキ、政府機関閉鎖のリスク、そして予定される学生ローンの返済再開だ。

全米自動車労組(UAW)によるストはサプライチェーンが正常化しつつあった矢先に最悪のタイミングで起きた、とシティグループのエコノミストらは指摘する。物価が高止まりしている米国では、明らかなインフレの脅威となる。米連邦公開市場委員会(FOMC)は20日、政策金利を据え置いたものの、年内あと1回の利上げを示唆した。

来月から始まる学生ローンの支払い再開も、米経済にとってもう1つ転換点となるかもしれない。ブルームバーグ・エコノミクスのアナ・ウォン氏によると、米金融当局のインフレ退治による痛みが、これまで支払いを3年間猶予されていた2800万人の借り手を容赦なく襲う見通しだ。「学生ローンの返済猶予は利上げの影響を先送りしてきた」と話すウォン氏。「この政策がなければ、利上げですでに景気は減速していただろう」と続けた。

  多くは今後の展開に左右される。自動車ストや政府機関閉鎖は数日から数週間で終わるかもしれない。借り手の一部は学生ローンの負担軽減プログラムを利用できる可能性があり、そうなれば個人消費は想定ほど落ち込まないこともあり得る。

UAWによるストは今のところ、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、ステランティスが運営する3工場の組合員1500人が対象だ。しかし、これが15万人に上るUAWの組合員全体に広がれば、米自動車生産のほぼ3分の1が停止する計算だ。オックスフォード・エコノミクスでは、そうなれば雇用者数の伸びが一時的にマイナスになると分析している。全面ストとなれば、自動車ディーラーは在庫不足に陥り、新車価格を押し上げる可能性がある。新車価格は消費者物価指数(CPI)の算出に含まれ、4月以降ほぼ低下傾向にあった。

米10年国債利回り4.5%に上昇、07年以来-FOMC後の売り続く

by Bloomberg

アジア時間22日午前の取引で、米国の10年国債利回りが一時0.6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、4.5003%と2007年以来の高水準を付けた。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は19、20日の会合で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の据え置きを決める一方、年内あと1回の追加利上げと政策金利をより高い水準でより長く維持する可能性を示唆した。これに伴う債券売りの流れが続き、米国債相場は下げを拡大した。

この記事の考察

インフレ(CPI物価上昇)→UAWによるストライキ→給与上昇→新車価格上昇→CPI上昇、このサイクルはしばらく続いていくでしょう。つまり、インフレ退治は容易ではないです。

つまり、政策金利は下げるどころかまだ上げなければならない。

ソフトランディングとは何をもって言うのでしょうか?経済成長率がマイナスにならなければ、理論上はソフトランディング?です。しかし、痛みを伴うのは消費者です。

そもそも、このインフレはFRBによって意図をもって行われています。

この構図を忘れないで下さい。アメリカの国債を買って貰うにはどうすればいいのか。この理由からFRBは金利の上昇を始めました。

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