米雇用者数 改定

投資

21 AUG. 2024 経済 NEWS

アメリカの雇用統計、雇用者数がマイナス値に改定されるかも。
こんなニュースがBloomberg から出ました。

by Bloomberg

ジャクソンホール講演に影響か-米雇用者数、基準改定値で100万人減も

米雇用者数は今年3月までの1年間の伸びが、当初の推定よりはるかに弱い可能性が高く、米連邦準備制度が利下げでさらに後手に回っていると不安を助長しかねない。

  ゴールドマン・サックス・グループとウェルズ・ファーゴのエコノミストらは、米労働省の労働統計局(BLS)が21日に発表する基準改定値(速報値)で、3月までの年間雇用者数の伸びが、現在の推定から少なくとも60万人(月約5万人)下向き改定されると見込む。

 JPモルガン・チェースの予測では約36万人減るが、ゴールドマンによれば、100万人規模の改定もあり得る。

  速報値には幾つか注意点があるものの、雇用者数が50万1000人より大幅に下向き改定されれば、過去15年で最大となり、労働市場が当初考えられていたより恐らくさらに鈍化しており、その期間も長かったと示唆されるだろう。確定値は来年初めに公表される。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は米東部時間23日午前10時(日本時間同午後11時)から、ジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)で基調講演を行う。米雇用者数の基準改定値が、パウエル氏の講演のトーンを方向付ける可能性もある。インフレが落ち着き、労働市場の勢いが鈍る中で、連邦準備制度がいつ、どの程度の幅で利下げを開始するのか、投資家らは知見の手掛かりを得ようとしている。

ジャクソンホール会合、政策判断の乖離鮮明に-予測裏切る不確実性も

ウェルズ・ファーゴのエコノミスト、オーブリー・ウースナー氏らは先週のリポートで、「大幅に下向き改定されれば、今年4月より前から雇用の力強さが既に失われつつあった様子をうかがわせるだろう。他の労働市場のデータが広く軟化する状況で、連邦準備制度のデュアルマンデート(二つの責務)の完全雇用サイドへのリスクがより顕著になりそうだ」と分析した。

BLSは年1回、3月の雇用水準をより正確だがタイムリーでない「四半期雇用・賃金調査(QCEW)」と呼ばれるデータソースと比較し、再評価する。州失業保険税の記録に基づくQCEWは、全米雇用者の95%余りをカバーする。6月に公表された最新のQCEW報告では昨年について、それほど強くない雇用者数の伸びが既に示唆されていた。

Fed Confronts Up to a Million US Jobs Vanishing in Revision

英語版の記事では上の様なタイトルです。
これを和訳すると、

連邦準備制度理事会、改定で最大100万の米国雇用が減ることに直面

となります。

現状のBLSのデータによると、2024年3月までの1年間で、米雇用者数の伸びは290万人(月平均24万2000人)。仮に全体の改定幅が100万人に達しても、新型コロナ禍後のピークから減速するとはいえ、月平均の雇用者数の伸びは15万8000人程度と、なお健全な雇用ペースともいえる。

トランプ前米大統領は20日、ミシガン州ハウエルで開催された選挙集会で、3月までの年間雇用者数の伸びが、政府のデータで当初示されたよりはるかに弱いと分かるかもしれないと言及し、今回の改定に注目するよう呼び掛けた。

  基準改定の速報値を受け、労働市場の減速がより急激な景気下降を招くリスクについて議論が再燃しそうだ。大幅な雇用縮小を反映し、7月の米失業率は前月より0.2ポイント高い4.3%と4カ月連続で上昇。グローバル市場は6兆4000億ドル(約930兆円)が一時消失する急落に見舞われたが、S&P500種株価指数はその後完全に回復した。

米失業率またも上昇、雇用者数は予想以上に減速-9月利下げ固まる 

LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「米連邦準備制度が後手に回っているという不安につながる成長パニックを最近経験した市場は、最初の反応が実際に正しかったかどうか確かめるため、21日の基準改定値の発表を注視するだろう」と指摘した。

この記事の考察

アメリカの雇用者数伸びが100万人も間違っていた。
こんなニュースがBloombergから突然出てきました。

21日にアメリカ労働局BLSから発表される雇用者数の改定値がとんでもないことになりそうです。

↑はBLSが発表しているもう一つの生データです。

7月、単月の非農業部門雇用者数はこの表で計算すると、

158445―159360=マイナス91.5万人となります。

2日に正式に発表された7月非農業部門雇用者数はプラス11.7万人でした。

これに関する詳しい記事は私が3日に書いています。

3か月の平均値でもプラス17.0万人と良い数字でした。

2024年、3月までの雇用者数が100万人も下方修正されると市場はまた、パニックを起こす可能性が高いです。

上のデータからこの期間の、年間農業部門雇用者数を計算すると、
157210―154253=プラス295.7万人となります。
2024年、3月から2023年、3月を引いて計算しています。

この数字は2024年3月までの1年間で、米雇用者数の伸びは290万人という内容と会っています。

しかし、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループが記事にあるようなデータをどこから得ているのかは今は不明です。

全ては誰かの利益のために

 NEW GREAT RESET

只今、無収入で記事を書いています。サポートしていただける方は↓下のボタンからお願い致します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました