2024 2月4日 経済NEWS

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米英がフーシ派拠点数十カ所を攻撃、シリア・イラクでの空爆に続き

by Bloomberg

米英軍は3日、イエメンにある親イラン武装組織フーシ派の拠点数十カ所を攻撃した。米兵3人が死亡した無人機攻撃への報復としてイラン革命防衛隊と親イラン武装組織を標的に実施したシリアとイラクでの空爆に続くもので、拡大しつつある中東の紛争に米バイデン政権がさらに深く足を踏み入れる用意があることを示唆している。

  3日の攻撃はイエメン国内13カ所にある36のフーシ派拠点に対して行われた。米国防総省の声明によると、具体的にはフーシ派の武器貯蔵施設やミサイルシステム、発射装置、防空システム、レーダーを標的にした。バーレーンを含む他6カ国も作戦を支援した。

  フーシ派に対する今回の一連の攻撃は、米英主導で1月11日に最初の作戦が行われた以降で最大規模となった。

米国防総省は「これらの精密攻撃は、フーシ派が世界貿易と罪のない船員の生命を脅かすために使用している能力の低下と破壊を意図している」と表明。「われわれは世界で最も重要な水路のひとつにおいて、人命と自由な通商の流れを守り続けることをためらわない」とした。

  フーシ派指導者の1人であるモハメッド・アル・ブカイティ氏は「米英のイエメンに対する攻撃が、報復を受けないことはない」とX(旧ツイッター)に投稿。「エスカレーションにはエスカレーションで対決する」と述べ、今回の米英による攻撃にひるむことはないと強調した。

  紅海でのフーシ派による商船へのミサイル攻撃とドローン攻撃は、世界貿易を混乱させ、原油高を招きかねないとの懸念が生じている。大手海運各社は、より長い時間がかかる輸送ルートに変更している。

米国防総省は今回、大手資源商社トラフィグラ・グループの委託でロシア産ナフサを運んでいたマーシャル諸島籍のタンカー「マーリン・ルアンダ」がフーシ派のミサイル攻撃を受けたことに触れた。

ロシア産燃料運ぶタンカー、イエメン沖でフーシ派ミサイルに被弾

  同省は声明で「われわれは引き続き航行と国際通商の自由を守り、商船や海軍艦艇に対する違法かつ不当な攻撃についてフーシ派の責任を追及することにコミットしている」とした。

  米軍は2日、米兵3人が死亡した無人機攻撃への報復としてシリアとイラクで空爆を実施。米当局者によると、米国から投入した長距離B-1爆撃機を含む戦闘機が、イラン革命防衛隊コッズ部隊および武装組織のイラン資金に関連する拠点7カ所で、85の標的を攻撃した。指揮統制の施設や、ロケット・ミサイル・無人機の補給基地などが標的となったと、米中央軍が発表した。

イラク政府によると、同国内で民間人を含む少なくとも16人が死亡、25人が負傷した。政府報道官は「イラクとこの地域の安全性を奈落の底への崖っぷちに立たせるものだ」と攻撃を非難した。

1月28日のヨルダンの米軍基地への無人機攻撃で米兵3人が死亡した後、米軍の空爆はほぼ避けられないと見られていた。バイデン大統領は、紛争拡大を避けながら、イランにメッセージを送って武装組織の対米軍攻撃能力を低下させるため、米国としての対応の調整を図っていた。

この記事の考察

紅海での紛争について、整理しておこう。

どこで、どことどこが揉めているのか?

地球上での場所は中東である。

揉めているのはイスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスである。

ガザ地区とハマス 
1993年にイスラエルとパレスチナ解放機構が調印したオスロ合意によって、ヨルダン川西岸とガザ地区はパレスチナ自治区となった。
これに基づきイスラエル軍は2005年にガザから撤退したが、その後も境界を管理。「天井のない監獄」とも呼ばれるガザは、東京23区の約6割の広さに約220万人が住む。
07年にガザを武力制圧したイスラム組織ハマスはイスラエルの存在を認めない立場。

イスラエルとパレスチナの対立 2世紀にローマ軍に敗れて世界に離散したユダヤ人は19世紀以降、パレスチナを「約束の地」とみなして移住を進め、在住していたアラブ系のパレスチナ人と対立してきた。1947年、イギリスの委任統治下にあったパレスチナを▽ユダヤ人国家▽アラブ人国家▽国際管理地区、の3つに分割する決議が国連総会でなされた。これに基づき、翌年にユダヤ人国家としてイスラエルが建国宣言した。パレスチナ人やアラブ諸国はこれを容認せず、第1次中東戦争が勃発した。73年まで4度の中東戦争などを経て、米国の支援を受けるイスラエルは徐々に占領地を広げ、多くのパレスチナ人が難民となった。イスラエルとパレスチナ国家の樹立を目指す当事者間の和平交渉は難航している。

今回の発端は2023年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃だ。

それぞれにバックがいる。最終的にはアメリカとイラン、そしてアメリカと中国の覇権争いとなる。

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