米PPI、10月は予想外に低下-2020年4月以来の大幅な下げ
by Bloomberg
- 前月比で0.5%低下、市場予想の全てを下回る-予想中央値0.1%上昇
- ガソリン価格が前月比15.3%低下、サービス価格は横ばい
10月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想に反して前月比で低下。低下幅は2020年4月以来の大きさとなった。インフレ圧力が経済全般で和らぎつつある兆候が新たに示された。
前日に発表された10月の米消費者物価指数(CPI)は、総合指数が前月比横ばい、コア指数は市場予想に反して伸びが鈍化し、米追加利上げ観測が後退した。
米CPI、10月はコアと総合ともに鈍化-追加利上げ観測が後退
10月のPPI統計では、ガソリン価格が前月比15.3%低下。財価格低下の80%強はガソリンの値下がりによるものだった。サービス価格は横ばい。それ以前は6カ月連続で上昇していた。
その他の項目では、医療分野の多くや航空サービスが上昇した一方、衣料小売りやポートフォリオ管理での低下が目立った。
変動の大きい食品とエネルギー、貿易サービスを除いたPPIは前月比0.1%上昇と、5カ月ぶりの低い伸びとなった。
この記事の考察
米生産者物価指数(PPI)が市場予想に反して前月比で低下したことは本当にGOOD NEWSなのだろうか?
ガソリン価格の前月比15.3%低下が大きく寄与している。これは中国の景気後退により需要が減るという観測に基づいている。
これでソフトランディングできるというのは考えが甘すぎると思う。
バイデン大統領の人気取りの為に戦略的石油備蓄を放出してきた。原油価格が下げればこれを補充しにいかなければならない。つまり、原油価格はそんなに直ぐには下がらない。
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