2023 11月14日 経済NEWS

投資

米コアCPI、改善鈍い公算-FRBは追加引き締めバイアス維持か

by Bloomberg

  • コアCPIの前年同月比でのディスインフレは失速した可能性が高い
  • 米連邦準備制度が利上げに対し様子見姿勢を変えることも考えにくい

10月の米消費者物価指数(CPI)が14日に発表されるが、米連邦準備制度の2%の物価目標に向かう進展は一層鈍く、追加引き締めに傾くバイアスが維持されそうだ。

  ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のアナ・ウォン氏とスチュアート・ポール氏がリポートのプレビューで示した予想によると、変動の激しい食料品とエネルギーを除くコア指数の上昇率は前月比0.3%、前年同月比4.1%と9月と同じ数字が見込まれる。

ウォン氏とポール氏は13日に公表したプレビューで、「今夏に心強い進展が示された後、コアCPIの前年同月比でのディスインフレは失速した可能性が高く、月間上昇率は年率2%ではなく、3-4%とより整合的なペースに向け徐々に上向いている。コアCPIの今の月間上昇ペースが続く限り、将来の利上げ可能性を当局は残す公算が最も大きい」と指摘した。 

米国のインフレ率は2022年に1980年代初め以来の高水準でピークに達した後、今年に入り勢いが弱まった。最近数カ月のCPIデータが予想より良好だったことで、過去2回の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合でいずれも利上げ休止のコンセンサス形成を促した。

  フェデラルファンド(FF)金利誘導目標は22年ぶりの高水準まで既に引き上げられたが、2%の物価目標に向けインフレ改善ペースが鈍化すれば、さらなる利上げが必要かもしれないとの懸念を招くと予想される。

  先物市場は、今後2回のFOMC会合のどちらかで追加利上げが決定される可能性について、約25%の確率を現時点で織り込んでいる。

ウォン氏とポール氏は「コアCPIのディスインフレが大方失速したが、労働市場がより急速に冷めつつある新たな証拠が今後数カ月で得られる見通しを考えると、米連邦準備制度が利上げに対し様子見姿勢を変えるとは考えにくい」と見解を示した。

  BEの予測は、ブルームバーグが調査した外部専門家の回答(中央値)と一致している。

この記事の考察

コアCPIが前年同月比4%は高いのか低いのか?

これ、金融リテラシーがあるかどうかが問われる。
長期間に渡って経済、市場を見ていればこの数字が高いことが分かる。

FFレートを5.25-5.50に置いているのにインフレの下がり方が鈍い。

これは給料や家賃など基礎的なものの値段を上げてしまった事に由来する。

特に給料は一旦上げると下げる事はむつかしい。
そこで経営側が次にとる手段は労働時間の短縮、
次は解雇となってしまう。

そしてGreat Reset

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