アメリカ経済 ソフトランディング❓

投資

21 SEP. 2024 経済 NEWS

今回の利下げ局面でアメリカ経済はソフトランディングできそうだ、という期待が市場に広まってきました。

それがリスクオンとなり株は買われています。
このシナリオならば株価はここから更に上昇することとなります。

昨日のアメリカ市場は少し下がりました。
しかし、日本市場の先物では上がっていました。

Bloombergでは次のようなニュースが出ています。

【米国市況】円売り継続、一時144円49銭-S&P500種は小反落

20日の外国為替市場では円が対ドルで下落。日本銀行の金融政策決定会合後の円売りが続いた。日銀の植田和男総裁が会合後の会見で、追加利上げに対して慎重な姿勢を示したと受け止められた。

 円は東京時間に1ドル=141円74銭まで値上がりした後は、下げに転じ、一時1.3%安の144円49銭を付けた。ドルは主要10通貨の大半に対して上昇。ただ米金融当局による0.5ポイントの利下げを背景に、週間ベースでは3週連続で値下がりした。

  三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のデレク・ハルペニー、リー・ハードマン両氏らは、「市場参加者は大幅な利下げに十分備えていたため、反応は比較的落ち着いたものになっている」とリポートで指摘した。同行は日銀会合後に対円でのドル・ショート推奨を終了した。

日銀が金融政策維持、円安修正で判断に「時間的な余裕」と植田総裁

  ソシエテ・ジェネラルの為替戦略責任者キット・ジャックス氏は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が18日に、金利の長期的な中立水準(自然利子率)は新型コロナウイルス禍前より高くなっている可能性を認めたことに言及。ドル高の持続につながる可能性があると、20日のリポートで指摘。

  「欧州とアジアの中立金利が米国よりも大幅に低い限り、資本はドルに引き寄せられる」とジャックス氏は述べた。同氏は米国の名目中立金利を3%弱と見積もっている。

財務管理ソフトウエア企業キリバでFXソリューションズとアドバイザリーサービスのシニアバイスプレジデントを務めるアンディー・ゲイジ氏は、「さらなる米利下げが予想される中、ドルは年末にかけて対主要通貨で下落することが見込まれる」と話した。

米国株

  米株式市場ではS&P500種株価指数が小反落。デリバティブ(金融派生商品)が満期を迎え、指数のリバランスも重なり、取引終盤には荒い値動きとなった。

 大型ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は0.2%安。ダウ工業株30種平均は小幅続伸し、最高値を更新した。

  この日は米国株デリバティブの満期日が集中する「トリプルウィッチング」で、急激な価格変動を引き起こすイベントとして知られる。デリバティブ分析会社アサイム500の推計によれば、個別銘柄や指数のオプション、先物など約5兆1000億ドル(約730兆円)相当が満期を迎える。これにベンチマーク指数のリバランスも重なった。

  個別銘柄ではフェデックスが15%急落。四半期利益が予想を下回り、需要の鈍化を警告した。レナーも安い。四半期の住宅受注が予想に届かなかった。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事とボウマン理事は、インフレに関して異なる見解を示した。ウォラー氏は今週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で0.5ポイントの利下げを自身が支持したことについて、好ましいインフレデータが理由だと経済専門局CNBCで発言。ボウマン氏は0.5ポイントの利下げについて、金融当局がインフレとの闘いで早計に勝利宣言したと受け取められるリスクがあると述べた。

  FRBが経済をソフトランディングに導くとの確信は強まっているが、フェデックスが発したような警告は、くすぶる懸念を浮き彫りにしている。

  エバコアISIのクリシュナ・グーハ氏は「選挙を巡る不透明感がピーク期に入ってもリスク資産の上昇が続く可能性は低い。データにソフトパッチ(軟調局面)が生じるかもしれない」とリポートで指摘。「投資家はFOMC会合後のリスク資産上昇を頭金と見なすべきだ。残高は選挙後に受け取ることになる」と述べた。

  労働関連あるいはインフレのデータが弱い内容となれば、再度の0.5ポイント利下げも可能性としてあると、グーハ氏はみている。

 JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、ソフトランディングに対する自身の懐疑的な見方は変わらない述べた。

  ソフトランディング実現には「他の人より少し懐疑的だ。その確率はより低いとみている」とダイモン氏は発言。「実現することを望むが、インフレがそう簡単に収束するかどうかも疑わしい」と語った。

JPモルガンのダイモン氏、米利下げ後もソフトランディングに懐疑的

米国債

  米国債は下落。長期債中心に利回りが上昇し、利回りカーブはスティープ化した。雇用市場が悪化すれば再度の0.5ポイント利下げは正当化され得るとした、ウォラーFRB理事の発言も意識された。

 バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏によると、利下げを受けて活気づく株式市場にはバブルのリスクがあり、リセッション(景気後退)やインフレ再加速といった場合に備え、債券や金が魅力的なヘッジ手段になっている。

活気づく米国株にはバブルのリスク、債券・金に買い-ハートネット氏

原油・金

  ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。中東情勢が緊迫する中、もみ合いに終始した。米国の大幅利下げを受けた買いは失速した。

  イスラエル軍はX(旧ツイッター)で、親イラン民兵組織ヒズボラ精鋭部隊の司令官であるイブラヒム・アキル氏を殺害したと主張した。ヒズボラは殺害を確認していないが、この攻撃がイランを直接巻き込んだ紛争に拡大すれば、同地域からの原油輸送が脅かされるとの懸念を強めた。

ヒズボラ精鋭部隊司令官殺害とイスラエル、ベイルート近郊を空爆 (2)

  CIBCプライベート・ウェルスのシニアエネルギートレーダー、レベッカ・バビン氏は「明確な方向性を示すテーマよりも、相反する流れが依然として強いため、この日は方向感に乏しかった」と指摘。「最近の上昇はショートカバーと地政学的リスクの高まりによるものだが、中国の需要見通しと2025年の供給バランスをめぐる継続的な懸念が引き続き影を落としている」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前日比3セント安の1バレル=71.92ドルで終了。同限月はこの日が最終取引日だった。中心限月である11月限は71ドルで終えた。ロンドンICEの北海ブレント11月限は0.5%安の74.49ドルで引けた。

  金スポット相場は続伸、再び最高値を更新した。追加利下げ観測から買いが膨らんだ。

  金スポットは一時1.5%上昇し、1オンス=2625.77ドルを付けた。50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の米利下げを受けてドルが軟調となり、金を押し上げた。

  クオンティックス・コモディティーズのマシュー・シュワブ氏は「FOMCの動きは大方予想されていた(つまり織り込み済みだった)とはいえ、利下げサイクルの始まりは間違いなく金にとって強材料となるだろう」と発言。現時点でポジションの傾きが「極端」であるため、短期的な下げを予想しているが、「金利の低下は需給主導の相場上昇を加速させるはずだ」と述べた。

商品先物取引委員会(CFTC)の建玉(未決済約定)報告によれば、投機筋の買い越しは4年ぶりの高水準近辺で推移している。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のマーケットストラテジスト、ジョン・リード氏によると過去20年間、利下げサイクル開始から最初の6カ月に金は平均で6%上昇している。

  同氏は「米国の選挙と相まって、今後6カ月の金相場は興味深い」と、リンクトインに投稿した。

  金は年初来で27%近く上昇しており、最近の上昇は金融緩和期待に支えられていた。中央銀行による買いに加え、中東とウクライナの紛争による逃避需要も相場上昇に寄与し、個人投資家の関心も高まっている。上半期の強さは、アジアの消費者による旺盛な需要にも後押しされた。

  スポット価格はニューヨーク時間午後2時33分現在、1.3%高の2619.75ドル。ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は、31.60ドル(1.2%)高の2646.20ドルで引けた。

原題

このニュースの考察
FOMC,英中銀、日銀、の政策金利が市場の予想通りだったことが大きいです。

株式市場はこれを受けてリスクオンとなりました。

ここからは米株と日本株を分けて考える必要があります。

アメリカでは利下げサイクルが始まりました。

上はFOMCのメンバーが予想するドットプロットチャートです。

これは18日に発表された経済見通しの中にあります。

このドットプロットの中央値を見ると2024年末は4.4%
2025年末は3.4%です。

日銀は利上げ方向です。
つまり、円高方向にシフトしています。
アメリカ株が上がっても円高の分、利益は相殺されます。

日本株はアメリカ経済の影響を受ける企業が多いです。
また、輸出企業(トヨタ、半導体製造企業)も円高になれば業績は悪くなります。

市場はリスクオンのシナリオですが、個別株は危険です。

ここから誰かが、、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。

全ては誰かの利益のために

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