バイデン氏、米大統領選から撤退-ハリス氏は候補指名勝ち取る意向
by Bloomberg
バイデン米大統領(81)は21日、X(旧ツイッター)への投稿で、2024年大統領選から撤退すると明らかにした。その上で、ハリス副大統領(59)を民主党の大統領候補として支持することを明らかにした。
大統領選の投票まで4カ月を切り、民主党全国大会(DNC)を数週間後に控えての決断となった。
トランプトレード、バイデン氏撤退でどうなる
バイデン米大統領が大統領選からの撤退と、自身に代わる候補としてハリス副大統領支持を表明したことが、トランプ前大統領返り咲きの可能性を高めるのか、あるいは低下させるかを巡り、投資家は週明けから判断に追われている。
トレーダーが最も早く対応できるのはアジア時間22日の為替取引だ。ドルはシドニー時間の取引でスイス・フランとオーストラリア・ドルに対して下落した。一方、対円では1ドル=157円台半ばでほぼ変わらず。
クレジットサイツの米投資適格級・マクロ戦略責任者ストラテジスト、ザカリー・グリフィス氏は「この発表の第一の影響は不確実性の増大だろう。これは通常、市場をリスクオフモードにする。株式の売りと質への逃避が広がるだろう」との見方を示した。
大統領選討論会で精彩を欠いたバイデン大統領(81)がもう1期務める能力が懸念されて以来、数週間にわたって金融市場はバイデン氏再選の可能性を低く見積もっていた。共和党のトランプ氏が主張する財政政策の緩和、関税引き上げ、規制緩和から恩恵を受けると見受けられる取引が総じて選好されてきた。
ハリス氏、民主党の大統領選候補指名獲得目指す-バイデン氏撤退
金融市場は、ドル高、米国債利回り上昇、銀行やヘルスケア、エネルギー株上昇に加え、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの上昇を想定してきた。
投資家にとって問題は、バイデン氏が撤退を表明した現在、こうした取引を続けるべきかどうかだ。ハリス氏が党の指名を獲得するかどうかや、世論調査におけるトランプ氏のリードに対抗できるだけの勢いをつけられるかどうかを見極めようとする中で、市場は不安定に推移するかもしれない。
ラウンドヒル・ファイナンシャルのデービッド・マッツァ最高経営責任者(CEO)氏はバイデン氏の撤退表明前の段階で、「投資家はボラティリティー急上昇を予想すべきだ」とした上で、「もしハリス副大統領が迅速に始動してトランプ氏と接戦を演じるなら、ボラティリティーの長期化を予想すべきだ。だが、トランプ氏が世論調査でリードを続け、トランプ氏勝利は確実と投資家がみなせば、『トランプトレード』が優勢となり、ボラティリティーは低下するだろう」と分析していた。
市場がどう反応するかについて参考となる過去のデータはほとんどない。現職大統領が2期目を目指さなかったのは1968年のジョンソン大統領(当時)以来だ。
グローバルデータTSロンバードの世界政策調査担当マネジングディレクター、グレース・ファン氏は新たな民主党候補が登場すれば「市場が勝利の確率を見直すことに伴いトランプトレードがぐらつくだろう」と17日付リポートで指摘。ただハリス氏が最終候補になった場合、これらの賭けが「大きく動く可能性は低い」と論じた。
この記事の考察
アメリカの現職の大統領バイデンが大統領選挙から撤退することを表明した。アメリカ民主党にとってはギリギリの判断であったはずだ。
しかし、現副大統領のハリスで戦うかどうかは8月の民主党党大会で決まるまでは分からない。
民主党、バイデンとハリス陣営に対して寄付された選挙資金はこの2人以外の候補には使えない。
そう考えると、ハリスで戦うしかない事になってくる。
トランプ候補にとってはますます有利になってくる。
共和党が大統領、上院、下院の3つを独占することになればトランプの暴走が怖い。
トランプは自国のことしか考えていない。中国、ロシア、EU、サウジアラビア、イラン、そして日本にとっていい事は何も無い。
我々は確トランプに備えて投資戦略を考えて行かなければならない。
安部元総理がいなくなった後、トランプと互角に渡りあえるのは麻生太郎しかいない。
アメリカの金利はここから下がる予想である。
トランプもドル安を望んでいる。
これを考えるとドル円は短期的に円高方向に動く。
現在のドル円は157.4円である。
ここからはドル円だけではなく、ドルインデックスにも注目して欲しい。
【ドルインデックスとは、ユーロや円、ポンドなど主要な通貨に対する米ドルの強さを示した指数です。 一般的に、ドルインデックスが上昇していると主要通貨に対して米ドルが強い(買われる)と判断し、下落していると米ドルが弱い(売られる)と判断します。】
ドルインデックスとは、世界の基軸通貨ともいわれるドルと他の複数の国の通貨に関して、ドルの相対的な強さを示すものである。
ドル指数の上昇はドルが他国通貨に対して買われている (=強い) 傾向を示し、反対に下落はドルが売られている (=弱い) 傾向を意味する。
↑はドルインデックの推移を5年間で表したチャートである。
アメリカの金利、FFレートは2022年から上がり2023年7月に5.5%となっている。
これにほぼ連動してドルインデックスも上がっている。
市場は6ヶ月から1年先を見るのでドルインデックスはその後下落して現在は104近辺である。
2024年当初は今年は3回に利下げを見込んでいた。それを加味してドルインデックスがこの数字になっていると考えた方が良い。
ここからはトランプが大統領になった後を想定して動いていくと考えられる。
重要なのはその方向、トレンドである。
現在はまだ動いていない。
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