FOMC,3月、金利据え置き

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20 MAR. 2025 経済 NEWS

3月18,19日の会合でFOMCが金利を据え置く事を決定しました。

市場は上昇で反応しました。

FRB 現物

Recent indicators suggest that economic activity has continued to expand at a solid pace. The unemployment rate has stabilized at a low level in recent months, and labor market conditions remain solid. Inflation remains somewhat elevated.

The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run. Uncertainty around the economic outlook has increased. The Committee is attentive to the risks to both sides of its dual mandate.

In support of its goals, the Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 4-1/4 to 4-1/2 percent. In considering the extent and timing of additional adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will carefully assess incoming data, the evolving outlook, and the balance of risks. The Committee will continue reducing its holdings of Treasury securities and agency debt and agency mortgage‑backed securities. Beginning in April, the Committee will slow the pace of decline of its securities holdings by reducing the monthly redemption cap on Treasury securities from $25 billion to $5 billion. The Committee will maintain the monthly redemption cap on agency debt and agency mortgage-backed securities at $35 billion. The Committee is strongly committed to supporting maximum employment and returning inflation to its 2 percent objective.

In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee will continue to monitor the implications of incoming information for the economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the attainment of the Committee’s goals. The Committee’s assessments will take into account a wide range of information, including readings on labor market conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial and international developments.

Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John C. Williams, Vice Chair; Michael S. Barr; Michelle W. Bowman; Susan M. Collins; Lisa D. Cook; Austan D. Goolsbee; Philip N. Jefferson; Adriana D. Kugler; Alberto G. Musalem; and Jeffrey R. Schmid. Voting against this action was Christopher J. Waller, who supported no change for the federal funds target range but preferred to continue the current pace of decline in securities holdings.

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Implementation Note issued March 19, 2025

最近の指標は、経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示唆している。失業率はここ数カ月、低水準で安定しており、労働市場の状況は引き続き堅調である。インフレ率はやや高い水準にとどまっている。

委員会は長期的に雇用の最大化と2%のインフレ率の達成を目指している。経済見通しをめぐる不確実性は高まっている。委員会は二重の使命の両面に対するリスクに注意を払っている。

委員会は目標達成のため、フェデラルファンド金利の目標レンジを4.25~4.5%に維持することを決定した。フェデラルファンド金利の目標レンジに対する追加調整の範囲と時期を検討するにあたり、委員会は今後入手するデータ、変化する見通し、リスクのバランスを注意深く評価する。委員会は引き続き、財務省証券、政府機関債、政府機関住宅ローン担保証券の保有を削減する。委員会は4月から、財務省証券の月間償還上限を250億ドルから50億ドルに引き下げることで、証券保有の減少ペースを鈍化させる。委員会は、政府機関債と政府機関住宅ローン担保証券の月間償還上限を350億ドルに維持する。委員会は、最大限雇用を支援し、インフレ率を2%の目標に戻すことに強くコミットしている。

金融政策の適切な姿勢を評価するにあたり、委員会は、経済見通しに対する入ってくる情報の影響を引き続き監視する。委員会は、委員会の目標達成を妨げるリスクが生じた場合には、適宜金融政策の姿勢を調整する用意がある。委員会の評価は、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、金融および国際情勢に関するデータを含む幅広い情報を考慮に入れる。

金融政策措置に賛成票を投じたのは、ジェローム・H・パウエル議長、ジョン・C・ウィリアムズ副議長、マイケル・S・バー、ミシェル・W・ボウマン、スーザン・M・コリンズ、リサ・D・クック、オースタン・D・グールズビー、フィリップ・N・ジェファーソン、アドリアナ・D・クグラー、アルベルト・G・ムサレム、ジェフリー・R・シュミットの各氏。反対票を投じたのはクリストファー・J・ウォーラー氏で、同氏はフェデラルファンド金利の目標範囲の変更を支持しなかったが、証券保有の現在の減少ペースの継続を希望した。

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2025年3月19日発行の実施通知最終更新日: 2025年3月19日

Bloombergからは以下のようなニュースが出ています。

FOMC、政策金利据え置き-成長減速とインフレ率上昇を予想

米連邦公開市場委員会(FOMC)は18、19両日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定した。据え置きは2会合連続。経済成長の減速とインフレ高止まりの可能性がますます懸念され、FOMCはその板挟みとなっている。

FOMC声明:米国債のランオフペースを減速、ウォラー理事が反対

  米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、トランプ大統領による大幅な政策変更に伴い不確実性が高まっていることを認めたものの、FOMCとして借り入れコストの調整を急いではいないとの見解を改めて示した。当局者らは行動を起こす前に、それら政策が経済に及ぼす影響が一層明確になるのを待つことが可能だと、パウエル氏は述べた。

  フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは4.25-4.5%。FOMCはバランスシート縮小ペースの減速を開始する方針も示した。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事はFF金利の据え置きには賛成したが、バランスシートに関する決定には反対票を投じた。

 トランプ大統領の野心的ながらも不安定な政策アジェンダが、経済とその順調な軌道を維持するというFOMCの能力をますます圧迫している。トランプ氏は貿易相手国に関税を課す計画を幾度も変更しており、景気減速に対する不安をあおっているほか、インフレを巡り新たな懸念を生じさせている。

  パウエル議長は会合後の記者会見で「インフレ率は上昇し始めている」とし、「関税に反応している部分もあると考えられる。年内のさらなる進展に遅れが生じる可能性がある」と述べた。

  その上で自身の基本シナリオとしては、関税に伴うインフレ率上昇は「一過性」のものになるとの認識を示した。その後で、インフレのうちどの程度が関税に起因し、どの程度が他の要因による影響かを確信を持って見極めるのは容易ではないと付け加えた。

  パウエル議長の会見中、S&P500種株価指数が上げを拡大した一方、米国債利回りは低下した。外国為替市場では円が対ドルで上昇に転じ、1ドル=148円台後半となった。

最新の予測

  会合後に公表されたFOMC参加者による最新の経済予測では、今年の成長率予想が引き下げられた一方、インフレ率の予想は引き上げられた。金利予測では予測中央値で年内0.5ポイントの利下げが引き続き示された。これは0.25ポイントの利下げを2回実施することを示唆する。

ドットプロット(金利予測分布図、3月)
出所:Bloomberg

一方、8人の当局者は年内の利下げ回数を1回以下と予想。これは、経済成長が減速してもインフレを抑制するという政策当局者の決意を浮き彫りにしている。

  パウエル議長は金融政策の見通しは変わらないとし、成長減速とインフレ率上昇の予想は互いを相殺するためだと説明した。

  会合後に発表した声明では、「経済見通しを巡る不確実性は強まった」と記述。また従来の声明にあった「雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡している」との文言は削除された。

  経済予測では、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアインフレ率の年末水準を中央値で2.8%と予想。前回予測の2.5%から引き上げられた。2025年の経済成長率見通しについては1.7%と、前回予想の2.1%から下がった。

  年末の失業率予想は4.4%(前回は4.3%)に引き上げられた。

経済は「健全」

  パウエル議長はリセッション(景気後退)の確率は上昇したが、高くはないと指摘。懸念されている要素としてセンチメントのようなソフトデータを挙げたが、FOMCが重視しているのはハードデータだと強調。ミシガン大が発表したデータで長期インフレ期待の上昇が示されたことについては、「外れ値」だとした。

  パウエル氏は「センチメントがかなり急激に低下していることは理解しているが、経済活動はまだそうなっておらず、われわれは注意深く見守っている状況だ」とし、「経済は健全なようだと人々には伝えたい」と語った。

バランスシート

  FOMCはまた、4月から米国債のランオフ(償還に伴う保有証券減少)ペースの上限を月間250億ドルから50億ドルに減額することも決定。住宅ローン担保証券(MBS)については、現行の月間上限350億ドルを維持した。ウォラー理事は、証券保有高の減少ペースを現状のまま継続することを望んだ。 

ここから誰かが、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。

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