19 FEB.2025 経済 NEWS
日本国債の長期物 10年債利回りが急上昇しています。
価格は急落しています。
これは日銀による金利上昇のスピードが早まるのではないかという思惑が働いています。
19日、日銀の高田創審議委員の金利を上げる事を容認する発言を受けて長期債は売られました。
円は1ドル=151円台後半にまで上昇しました。

単純に考えれば分かる事です。
アメリカは金利を引き下げる方向です。
日本は金利を上げる方向です。
日米の金利差が縮小方向なので、円が買われ米ドルが売られています。
ドル円の為替レートが151円で止まっているのが不思議に思えます。
それは日本の経済、国力が他の国に比べて前よりも弱いと市場に捉えられているからです。
Bloombergでは以下のようなニュースが出ています。
高田日銀委員「一段のギアシフト進める局面」、利上げ継続姿勢を維持

日本銀行の高田創審議委員は19日、賃上げなど前向きな企業行動の持続性が確認されて経済・物価見通しが実現していけば、利上げで一段のギアシフトを進める局面にあるとの見解を示した。宮城県金融経済懇談会で講演した。
高田氏は、物価がおおむね見通しに沿って推移する下、堅調な設備投資や賃上げ、価格転嫁の継続など前向きな企業行動の持続性が確認されれば「金融緩和度合いのさらなる調整を進めることが必要だと考えてきた」と説明。先行きも引き続き前向きな企業行動の持続性が確認されて見通しが実現していけば、「一段のギアシフトを進める局面だ」と語った。
日銀は1月に政策金利を17年ぶりの0.5%程度に引き上げ、経済・物価が見通しに沿って推移すれば利上げによって金融緩和度合いを調整する方針を示した。その後も追加緩和に前向きな幹部発言や良好な経済指標などを受けて、市場で追加利上げ観測が高まる中で、高田氏は従来のタカ派的な姿勢を維持した。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは、高田委員の発言内容は「これまでと大きく変わらずタカ派的だった」と指摘。ただ、「ギアシフト」は以前の講演でも使った言葉で「段階的な利上げを意味するとみられ、日銀の従来の説明から逸脱していない」との見方を示した。
金融過熱リスク
高田氏は、前向きな企業行動が生じてきた点で「2%の物価安定の目標に近づいている」とした。過度な緩和継続期待が醸成され、物価上振れリスクや金融の過熱リスクが顕在化しないよう、1月の追加利上げ以降も「ギアシフトを段階的に行っていくという視点も重要だ」と説明した。
もっとも、米経済の不確実性は残存しており、緩和的でも引き締め的でもない中立金利の把握が困難な状況下では「政策金利引き上げの経済・物価・金融情勢への影響を検証しながら対応する慎重さが求められる」と指摘。一定の中立金利の水準を示すことは、フォワードガイダンスのように受け止められ、政策の柔軟性の観点からも課題があるとの認識も示した。
日銀の追加利上げ観測を背景に債券市場では長期金利の上昇が続いており、19日には一時1.435%と2009年11月以来の高水準を連日で更新した。
高田氏は午後の記者会見で、足元の長期金利の上昇について、昨年3月にイールドカーブコントロール(長短金利操作)を廃止した中で、経済の先行きや物価の見通しを「普通に反映したものではないかと思っている」と指摘。インフレ期待を差し引いた実質長期金利の水準に関しては、マイナスの幅はまだあるとの認識を示した。
また、日銀が保有する上場投資信託(ETF)の売却に関しては、すぐの議論ではないとした上で、「もう少し時間をかけて対応したい」と語った。

昨年12月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)は1年4カ月ぶりに前年比で3%台に乗った。21日発表の1月分の市場予想は3.1%上昇。先行指標の東京都区部コアCPIは、1月に2.5%上昇と昨年2月以来の高い伸びとなった。コメ価格の高騰など食料の値上がりが全体を押し上げた。
高田氏は講演で物価情勢に関して、さまざまな主体の中長期的な予想物価上昇率は着実に底上げされているとし、人手不足の下で人件費や物流費などの持続的なコスト上昇を価格転嫁する動きが広がっていると分析。米国経済の上振れに伴う米金利上昇・円安進展という市場変動を背景に、しっかりした賃上げも加わって「物価が上振れるリスクに留意する必要がある」と語った。
高田氏は1月の利上げに賛成票を投じた。昨年9月の講演では、物価安定の目標実現が展望できる状況にあるとし、「前向きな企業行動の持続性が確認されていけば、金融緩和度合いのさらなる調整を進め、金利のある世界にしていくことは必要だ」と述べていた。
ここから誰かが、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。
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