ASML ショック

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16 OCT. 2024 経済 NEWS2

ASML、7-9月受注は予想のわずか半分-来年の見通し引下げ

by Bloomberg

オランダの半導体製造装置メーカー、ASMLホールディングが発表した7-9月(第3四半期)の受注額はアナリスト予想平均の半分程度でしかなかった。2025年業績予想の下方修正も明らかにし、株価は急落した。

  ASMLは16日朝の決算発表を予定していたが、1日早く公表された。

  同社ウェブサイトに掲載された決算資料によると、7-9月の受注額は26億ユーロ(約4230億円)。ブルームバーグが調査したアナリストの予想平均は53億9000万ユーロだった。半導体業界の冷え込みで、ASMLの製造装置に対する需要が抑制された。

  この発表を受け、アムステルダム市場の同社株価は16%安と、1998年6月12日以来の大幅安で取引を終了。急落で取引は一時停止された。売りは他の半導体関連銘柄にも波及し、英アーム・ホールディングスの米国預託証券(ADR)は一時9.2%安、米エヌビディアの株価は6.8%下落した。

ASMLのクリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は決算資料の中で「従来見込まれたよりも、回復は緩やかな様子だ。これが2025年も続く見通しで、顧客は慎重になっている」と述べた。

  事情に詳しい関係者によると、ASMLが予定より早く決算を公表したのはミスが原因で、近く説明の発表があるという。

  ASMLは併せて来年の業績見通しを下方修正した。従来300億-400億ユーロと見込んでいた純売上高は300億-350億ユーロと、上限を引き下げた。祖利益率は従来予想で約54-56%としていたが、「51-53%になる。主に極端紫外線(EUV)需要の時期の遅れに関連している」とフーケ氏は説明した。

  ASMLは欧州で最も時価総額の大きいテクノロジー企業だが、7月に付けた過去最高値から30%余り下落した。半導体業界全般の冷え込みに加え、米国が中国事業への制限を強化するとの見通しが嫌気されている。

中国はASMLにとって依然として最大の市場で、7-9月売上高の47%を占めた。

原題

【米国市況】株反落、ASMLショックで半導体下落-ドル149円台前半

15日の米国株式相場は反落。オランダの半導体製造装置大手ASMLの決算が失望された。半導体輸出規制が厳格化される可能性も懸念され、これまでの強気相場を率いた半導体株への売りがかさんだ。

フィラデルフィア半導体株指数は9月上旬以来の大幅な下げとなり、相場全体を過去最高値圏から引きずり下ろした。ASMLの米預託証券(ADR)は2025年の業績見通し引き下げを嫌気し、16%下落した。エヌビディアは4.5%下落。同社や他の米半導体メーカーが製造する人工知能(AI)向け先端半導体について、バイデン政権が国ごとに販売規制を検討していると関係者が明らかにした。

関連記事:エヌビディア製などAI半導体、米政府が国別輸出規制を検討-関係者

株式に対する投資家の見方は非常に強気で、世界的に株式を売却するタイミングとなっている可能性があると、バンク・オブ・アメリカ(BofA)が実施した投資家調査で示された。マイケル・ハートネット氏率いるストラテジストが15日まとめたリポートによれば、株式への資産配分が拡大した一方で、債券へのエクスポージャーは縮小。現金の資産配分比率は10月に3.9%と、前月の4.2%から縮小し、世界の株式の「売りシグナル」が点灯した。

  ジャニー・モンゴメリー・スコットのダン・ワントロブスキ氏は「米株市場は大型株の主導に傾斜を強めていたが、決算シーズンに入った現在、チャート上で買われ過ぎと過度の伸長が示されたため、利益確定が見られるようになった」と解説した。

 ユナイテッドヘルス・グループは業績見通しを嫌気して株価が大幅下落。決算が予想を上回ったバンク・オブ・アメリカ(BofA)は上昇したが、ゴールドマン・サックス・グループはほぼ変わらず。シティグループは好調な決算にもかかわらず下落した。

米株式相場は年末に向けて上昇基調を継続し、S&P500種株価指数は6000を上回るとゴールドマン・サックス・グループのスコット・ルブナー氏は予想。法人買いが市場に戻り、機関投資家がヘッジを外すことが見込まれるという。

このニュースの考察

オランダASMLの業績が良くないようです。

大元の要因はアメリカ、EU等による中国やロシアへの輸出規制です。

これはAIをはじめとする半導体業界全体に広がっています。

ASML.東京エレクトロン、NVDA、TSML、など半導体製造装置とその回路を設計する企業、そして半導体を作る企業、これらが全部揃って半導体のチップが出来ます。

そのどれ一つがかけてもチップはできません。

しかし、最後のチップを量産するにはやはり人件費、コストがかかります。
利益率を考えるとやはり安く作る必要があります。

結局は中国頼みとなっています。

ニュースにあるように
ASMLホールディングが発表した7-9月(第3四半期)の受注額はアナリスト予想平均の半分程度でしかなかった】
の中でも
【中国はASMLにとって依然として最大の市場で、7-9月売上高の47%を占めた。】

と報じています。

今のままではせっかく開発した技術も作り方も製品も、買ってくれるのは中国だけです。

昨日のASMLショックは半導体企業へ波及しています。

フィラデルフィア半導体株指数PHL(SOX)は5%以上の下落となっています。

これを受けて日本市場は1.9%安となっています。

ここから誰かが、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。

全ては誰かの利益のために

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