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6 SEP. 2024 経済 NEWS

アメリカのADP雇用統計が日本時間21:15に発表されました。
予想値14.5万人に対して結果、9.9万人でした。

非常に悪い数字です。
前回の数値も下方修正されました。

豆知識

ADP雇用統計とは、米国の給与計算代行サービス大手であるオートマティック・データ・プロセッシング(ADP)社のデータを利用して、全米の非農業部門雇用者数の予測をするために開発された統計です。
2006年5月から公表が始まり、米国雇用統計が発表される2営業日前に発表されます。
マーケットの動きに影響を与えることも多い米国雇用統計の結果を予測する統計として注目度の高いものとなっています。

このADP雇用統計を受けてBloombergでは次のようなニュースが出ています。

【米国市況】S&P500種続落、関心は雇用統計に集中-ドル143円台

by Bloomberg

5日の米株式相場でS&P500種株価指数は続落。投資家の関心は6日発表の8月雇用統計に集中している。市場では、雇用統計の強弱が17-18日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利下げ幅を左右するとみられている。

 この日発表された経済指標では、8月のISM非製造業総合景況指数は予想を上回り、2カ月連続で活動拡大を示した。同月のADP民間雇用者数は2021年1月以来の低い伸びにとどまった。先週の新規失業保険申請件数は減少し、市場予想を下回った。

「統計は強弱まちまちだった。明日の雇用統計で、投資家は労働市場の状況をより明確に把握することになる」と、モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏は指摘。「現在は『良いニュースは良いニュース、悪いニュースは悪いニュース』の環境にあり、市場は景気が過度に減速していないか、米金融当局が後手に回っていないかをまだ見極めようとしている」と述べた。

  先月発表された7月雇用統計が市場に衝撃を与えただけに、明日の8月雇用統計を前に投資家が「神経質」になっているのも無理はないと、eToro(イートロ)のブレット・ケンウェル氏は指摘。雇用統計が予想を大きく下回った場合は9月の0.5ポイント利下げを織り込む動きが強まると同氏はみている。

「0.5ポイント利下げは株の強気派には朗報のように見える。しかし、米金融当局が大幅利下げに踏み切らざるを得ないと考える状況は、雇用市場には従来の認識より大きな懸念があることを示唆しているかもしれない」と語った。

 22Vリサーチの調査によると、投資家の44%は雇用統計に対する市場の反応が「リスクオン」になると予想。「リスクオフ」の予想は27%で、「反応薄・まちまち」との回答が29%だった。

  インタラクティブ・ブローカーズのスティーブ・ソスニック氏は、熱すぎず冷たすぎない「ゴルディロックス」シナリオこそ、株の強気派が求めるコンセンサス的認識だと述べた。

  個別銘柄では半導体のエヌビディアが反発。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリストは、最近の株価下落で買いの好機が「強まった」とリポートで指摘した。同社を含む大型ハイテク7銘柄「マグニフィセント・セブン」の指数は1.6%上昇。

  米国債相場は上昇(利回りは低下)。トレーダーは年内に計1ポイント余りの利下げを織り込んでおり、これは少なくとも1回の大幅利下げを見込んでいることを示す。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が労働市場に重点を置いていることを踏まえると、雇用統計次第で9月の利下げ幅が0.25ポイントになるか0.5%になるか決まるとの声がウォール街では多い。 

このニュースの考察

9月18日のFOMCで利下げ開始が行われることは決定的です。

問題はそれが25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)0.25%なのか、0.5%なのかです。

投資の世界では金利がどう動くかが非常に重要です。
特にアメリカのFFレートの動きが債券、株式の価格に影響します。

FFレートは2023年、7月に5.5%に達しました。

コロナショック後のインフレ退治の為に2022年、3月からFFレートの利上げが開始されました。
そして、2023年、7月に5.5%に達し、今日までこの金利が維持されてきました。

上の表を見て分かるように急ピッチで利上げが行われました。
通常は25bp,0.25%ずつ行われます。
それが1年4ヶ月の間に5.5%にまで利上げされました。
これは近年では異常な事でした。

上は青線CPIを右軸、赤線FFレートを左軸で表しています。


これを見ると2021年からインフレ、CPIが急上昇しています。
1年遅れてからFFレートを上げ始めました。
この時、FRBは後手に回ったと言われました。
これには理由がありましたが。

今回はCPIが2%ちょっとにまで落ち着いてきました。

7月以降発表された経済指標がアメリカの経済の冷え込みを表しています。

FRBは7月での利下げを先に送りました。

そして、今回9月18日のFOMCでやっと利下げを行います。
Time Has Come
FRBはこれが後手に回ったとは言われたくないのです。

ここまでの悪い経済指標

ADP雇用統計
JOLTS
PCEコア
米雇用者数、年次改定値

今日、6日 雇用統計

今日、発表される雇用統計、失業率が予想値よりも悪い数字が出てくると市場はまた、パニック売りになります。

ここから誰かが、、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。

全ては誰かの利益のために

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