Time Has Come

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24 AUG. 2024 経済 NEWS

Powell Says ‘Time Has Come’ for Fed to Cut Interest Rates

8月23日、Chair Jerome Powell はこう発言しました。
【時は来た】

Chair Jerome Powell said the time has come for the Federal Reserve to cut its key policy rate, affirming expectations that officials will begin lowering borrowing costs next month and making clear his intention to prevent further cooling in the labor market.

ジェローム・パウエル議長は、連邦準備理事会(FRB)が主要政策金利を引き下げる時期が来たと述べ、当局者が来月借入コストの引き下げ
に着手するとの予想を確認し、労働市場のさらなる冷え込みを防ぐ意向を明らかにした。

豆知識
ジャクソンホールは地方の名前です。
シリコンバレーと同じ感覚です。
ホール、というカタカナがややこしいです。
HALLのホールとは(ホテルなどのホール)とは違います。

ジャクソンホール (Jackson Hole) は、アメリカ合衆国ワイオミング州北西部に位置する谷。また、谷に位置する唯一の都市であるジャクソン市を指してジャクソンホールと呼ぶこともある。地名に Hole(穴)とあるが、これはこの谷の北側と東側の山が余りに高く、斜面が急であることから、初期のわな猟師たちが穴に入ったかのように感じたことからついたものであり、カルスト地形に見られるドリーネのような穴があいているわけではない。

パウエルFRB議長、「利下げの時が来た」-ジャクソンホール

by Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、主要政策金利を引き下げる時が来たと述べた。ここ数十年で最悪となったインフレを鈍化させるという仕事の完了を目指しつつ経済の力強さ保持に取り組む中、連邦公開市場委員会(FOMC)が9月に利下げを開始するとの見通しを裏付けたほか、労働市場のさらなる冷え込みを防ぐ意図を明確にした。

  議長は23日、ワイオミング州ジャクソンホールで開かれているカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムで講演。「政策を調整する時が来た。方向性は明確であり、利下げのタイミングとペースは今後入手するデータ、変動する見通し、そしてリスクバランスに左右される」と語った。議長の発言は事前に配布された原稿に基づく。

パウエル議長はまた、インフレ鈍化の面で最近進展が見られるとの認識も示した。「インフレ率が(当局目標である)2%への持続的な道筋をたどっているという確信を深めた」と述べた。

パウエル氏の発言は目先の金融市場に一定の明瞭さをもたらしたが、FOMCが9月会合後にどう動くかについてはほとんど手掛かりを与えなかった。

  それでも今回の講演は2年に及ぶインフレとの闘いが重要な転換点に差し掛かっていることを裏付けている。労働市場はその大半において驚くほど堅調に推移し、FOMCにインフレ率を目標の2%へと引き下げる取り組みに粘り強く集中する余裕を与えた。

  このインフレ鈍化の目標達成に向け、FOMCはこの1年間にわたり政策金利を約20年ぶり高水準となる5.25-5.5%のレンジに維持。経済全体の借り入れコストを押し上げた。

だがインフレ率が目標に近づくにつれ、労働市場にひび割れが生じ、高金利が経済の継続的な力強さを脅かすのではないかと一部の政策当局者は懸念している。7月の雇用統計も労働市場減速の警告シグナルだ。同統計は期待外れな内容となり、市場に動揺が広がった。  

  パウエル議長は「労働市場環境の一段の冷え込みは望みも歓迎もしない」と述べ、労働市場の減速は「明白だ」と付け加えた。

政策転換

  FOMCは新型コロナウイルス禍の当時、インフレ率急上昇に対応する利上げが出遅れた経緯がある。今回のパウエル氏の発言は、物価上昇ペースが鈍化する中で政策ミスを繰り返したくないと当局者が考えていることを浮き彫りにしている。政策の成否次第で、経済のソフトランディングを達成できるかどうかが変わってくる。

  パウエル議長は「われわれの目標は強い労働市場を維持しつつ、物価の安定を回復させることだ。インフレ期待の抑制がそこまで十分ではなかった過去のディスインフレ環境を特徴付けた失業率の急上昇を回避する必要がある」と指摘。「仕事は完了していないが、その成果に向けてかなりの前進はしている」と述べた。

今後の道筋  

  ただ今後の政策方針については疑問が残っており、パウエル氏もそれ以上に明確な道筋を示さなかった。

  雇用統計が再び低調な内容となった場合、9月会合で通常より大きい50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げに動くのかどうかに投資家は注目している。また9月より先の利下げペースと大きさについて当局者がどう判断していくのかも重要な問題だ。

  パウエル議長は「物価の安定に向けて一段と前進しながら、強い労働市場を支えるために全力を尽くす」と語った。

  ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、ヤン・ハッチウス氏は「パウエル議長は選択肢を残しておきたいのだ」と指摘。「データ次第だと議長は考えていると、私は捉えた。早まった判断をすれば、データが入手可能になった時に決断するためのハードルを上げることになる」と述べた。

この記事の考察

ジャクソンホールでのパウエル議長の発言内容は市場が期待したものでありました。

株式市場は上昇で反応しました。
特にラッセル2000(Russell 2000)が特に目立って上昇しています。
上昇率は3.15%でした。

ラッセル2000とは

米コンサルタント会社のラッセルインベストメント社が1984年に開発した米国の代表的な小型株指数。ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数です。米国の小型株ファンドのほとんどがベンチマークとして採用しています。1986年12月31日を基準値(135.00)として算出されており、小型株指数としての継続性を重視して年1回銘柄入れ替えを実施しています。米国の機関投資家が扱う銘柄数が約3000銘柄といわれており、これを根拠に時価総額の上位3000銘柄をピックアップして指数化したラッセル3000という指数をベースに作成されました。このほか、時価総額の上位1000銘柄を指数化したラッセル1000という指数もあります。

ここに分類される企業は借入金が多いです。
この借入金の利息を払うコストが下がり、業績が良くなるということです。

ドル円の為替レートは144円台に急騰しています。
日米の金利差が縮小方向になるトレンドです。

米ドルは円だけだはなく全ての通貨に対して下落しています。

23日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が下落し、1月以来の安値です。
円やポンドなど主要通貨の多くは、対ドルで1%余り上昇しました。

↑はCFD,ドルインデックス指数の日足チャートです。

2024年、1月依頼の安さです。
2024年の初頭は1月から3月にかけて利下げがあるとの予想でした。
それが9月まで後送りとなっています。

アメリカ国債利回りは下がりました。

逆イールド、10年債−20年債が0.1%にまで縮まってきました。

Says Fed doesn’t seek, welcome further cooling in labor market

「労働市場環境の一段の冷え込みは望みも歓迎もしない」

今回、私はこの言葉に重点をおいています。

この言葉をどう読み解くかです。

9月18日のFOMCで利下げ開始は確実でしょう。

問題はその利下げが0.25%なのか0.5%なのかです。

そして、その次、11月と12月はどうするのかです。

↑はCME FEDWATCH TOOLです。
9月18日のFOMCで0.25%の利下げがあるとする予想が76.0%となっています。
0.5%の利下げがあるとする予想は24.0%です。
利下げがないとする予想は0%です。

11月7日のFOMCでさらに利下げがあるとする予想が100%です。
0.25%の利下げ予想が45.59%です。
0.5%の利下げ予想が54.41%です。

12月18日のFOMCでさらに利下げがあるとする予想が100%です。
現在のFFレートよりも100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)1.00%下げてFFレートを4.25ー4.50%とする予想が86.97%となっています。

ということは、市場はこれから4回分(0.25X4=1.00) 1.00%の利下げがあるとする予想しています。

これは私にとってはサプライズです。

私の予想は年内、1回の利下げでした。

2024年内、残り3ヶ月で4回分100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)1.00%は株式市場にとってはサプライズとなると思います。

株式市場はこんなに急に利下げをしなければならないのか?
それほどまでに経済はわるいのか?
と、捉えると思います。

ハードランディングとなると思います。

つまり、暴落します。

日本人はどう投資するか?

問題は我々、日本人はどう投資するか?です。

日本人にとっては非常にむつかしい局面です。

それは、為替レートがあるからです。

日本銀行は利上げ方向、アメリカ、ECBは利下げ方向です。

日米の金利差は縮小方向です。
為替レートは円高にシフトしています。

今、アメリカの個別株、S&P500,オルカンを買っても為替レート分、下がります。
4回分、利下げ今年中にあるとすれば下がります。

日本の輸出企業は業績が円高の分、下がります。
アメリカの株が下がれば日本も下がります。

つまり、どっちを買っても下がります。
この局面は(けん)です。
何もしないで見るという意味です。
無理して、予想がつかないものには手を出さないということです。

積み立てはそのままで良いです。

この人もそうしています。

全ては誰かの利益のために

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