2JUL.2024 経済NEWS

投資

【日本市況】TOPIX最高値接近、日銀利上げ観測で-円は安値更新

2日の日本市場は株式相場が上昇、東証株価指数(TOPIX)が過去最高値に接近して日経平均株価は4万円台を回復した。日本銀行の早期利上げ観測を受けて金融株が値上がり、日本株高によるリスク選好の流れも受けて円は対ドルで約38年ぶりの安値を更新した。

バブル崩壊後の戻り高値を1日更新したTOPIXは上昇が続き、1989年12月の過去最高値に迫った。内外金利の上昇を受けて収益改善期待から銀行や保険といった企業が値上がりして相場を押し上げた。為替相場は一時1ドル=161円74銭と86年12月以来の安値を更新した。日本の長期金利も高い。

  月末に金融政策決定会合を控え日銀政策を巡る思惑が相場を動かしている。企業の景況感改善物価上昇で市場では利上げ観測が強まっている。米連邦公開市場委員会(FOMC)も31日に開かれて8月1日未明に結果が判明、日米金融政策決定が重なる。米大統領選や欧州中心の政治リスクも重なり、月末に向け相場はボラティリティー(変動率)が高まる可能性がある。

野村アセットマネジメントの石黒英之チーフ・ストラテジストは2日付リポートで、日銀が目指す「賃金と物価の好循環」の持続が期待できる環境が整いつつあると1日の短観を分析した。その上で日本の脱デフレ機運の高まりが示唆されており、年内の追加利上げをはじめとした金融政策の正常化を後押しする内容だったといえそうだと指摘した。

株式

  東京株式相場は3営業日続伸してTOPIXは過去最高値に接近、日経平均株価は節目の4万円を約3カ月ぶりに超えた。米長期金利上昇を受けて日本でも金利が上がっており、銀行や保険といった金融株が高かった。商社などバリュー(割安)銘柄にも買いが集まった。

  個別では野村証券が目標株価を引き上げたみずほフィナンシャルグループが8日連続で上昇。一方でサイバー攻撃を受けたKADOKAWAはさらなる犯行声明を確認したと発表し、売りが優勢だった。

  三井住友DSアセットマネジメントの武内荘平シニアファンドマネージャーは、米大統領選のテレビ討論会を受けてトランプ氏の優勢が明確になってきていることも米金利上昇の背景にあると指摘。国内でも10年金利が1.1%に向けて上昇しており、金融株の追い風になっていることから、他国市場と比べて出遅れ感がある日本株に見直し買いが入っているだろうと述べた。

為替

  東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=161円74銭と約38年ぶりの安値を更新した。前日の米国市場で先週の大統領選討論会を受けた長期金利の上昇が続き、低金利の円を売ってドルを買う動きが強まった。東京市場では金融機関が顧客と外貨を取引する際の基準となる公示仲値の設定にかけて円売りが優勢となり、日本株高を受けて下げ幅を拡大した。

  鈴木俊一財務相は2日の閣議後会見で足元の円安進行について「為替相場はさまざまな要因が絡み合って市場で決定される」と述べた上で「市場の動きを注意深く見守っていく」と語った。

  野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは、米大統領選でトランプ前大統領が勝利するリスクの織り込みとフランス政治の不透明感の低下、原油高を背景に欧米長期金利が上昇し、低金利の円は売られやすい環境にあると指摘。「介入を警戒しつつも、金利差を背景としたキャリー取引で円の安値を試す動きが出ている」と述べた。

この記事の考察

日経平均が4万円台を回復しTOPIXが過去最高値に接近と書いているが、日本の株式にだけ投資している人は少ないだろう。

株価が上がっているように見えるが実際は円の価値が暴落しているに過ぎない。

ドル円は160円を突破し、161.6円となっている。

これは今年の3月にドル建て日経平均が268ドル、ドル円150.5円だった時に比べて11円、6~7%くらい安くなっている。

268ドルX0.93=249となる。

これは今日のドル建て日経平均247.83に近い数字となる。

つまり、日本市場の実力は変わっていない。単に円安の影響だけである。

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