2024 1月27日 経済NEWS

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【米国市況】国債下落、FRB利下げ急がずとの見方-ドル148円台

by Bloomberg

26日の米金融市場では国債が下落。この日発表された経済指標が強弱まちまちとなる中、米金融当局は利下げを決定するに当たり、辛抱強い姿勢で臨む方針を示唆するとみられている。

米国債は短期債を中心に下落。昨年12月の米個人消費支出(PCE)は市場予想を上回る伸びとなった。一方で、連邦準備制度理事会(FRB)が基調的なインフレを判断する上で重視する物価指標は、前年同月比の伸びがほぼ3年ぶりの鈍いペースとなったことを示した。

FRB注目のPCEコア指数が鈍化、好調な消費にもかかわらず (3)

  政策当局者らは借り入れコストを引き下げる前に持続的な景気鈍化の兆しを確認したい考えを示しており、今回の数字は3月の政策転換がまだかなり微妙だとの見方を補強する。

1-3月(第1四半期)中に利下げが実施されるとの見方がなくなったわけではなく、市場は5月の利下げを引き続き完全に織り込んでいる。輸送混乱の影響がまだ表れていない中、すべては今後数週間に公表される経済指標次第になりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)は来週1月30、31両日に会合を開く。

  LPLファイナンシャルのチーフ・グローバルストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は「FOMCは利下げサイクル開始の『是非』ではなく、『時期』を議論するという見通しは変わらない」と指摘。来月公表される一連のインフレ関連データで2%への道筋がはっきりと視野に入らない限り、FOMCは5月か6月まで利下げ開始を待つ可能性が高い」と述べた。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのソリタ・マルチェリ氏は「米経済データは市場にとっての環境が良好なことを示唆し続けている。成長は底堅く、インフレは鈍化しつつあり、利下げが実施される見込みだ」と指摘。「米金融当局では5月に利下げしても問題ないと考えるだろうが、それまでに景気が冷え込みつつあることを示すさらなる兆候が必要になるだろう」と話した。

米政策当局者らが経済のソフトランディング(軟着陸)に関して勝利を宣言するのは時期尚早だと、モハメド・エラリアン氏は指摘した。この先の経済はインフレのスイートスポットから、もっと厳しい環境に移行するとの見方を示した。

  ケンブリッジ大学クイーンズカレッジの学長で、ブルームバーグ・オピニオンのコラムニストでもあるエラリアン氏は、昨年7-9月(第3四半期)と10-12月(第4四半期)の米経済は「驚くべきパフォーマンスだった」とブルームバーグテレビジョンで発言。しかし「米政権にとって大きなリスクは、昨年の成長押し上げ要因の一部がもはや存在しないため、景気が今年減速することだ。2番目に、インフレは下げ止まることだ」と述べた。

この記事の考察

米国債利回りは今年に入ってから少しずつ上がっている。米10年国債利回りは昨年12月には3.8%以下だった。昨日は4.16%まで上がってきた。

債券投資家はFRBが3月のFOMCで利下げに動くと予想していた。しかし、1月の経済指標の発表を受けて予想が変った。
それがこの利回りの上昇=価格の下落につながっている。

ただ、FEDWATCHを見ると0.25%の利下げ予想と利下げはないとする予想はほぼ同じである。

つまり、今の段階では分からない。2月の経済指標まで分からないということだ。

ただ、逆イールドはまだ続いている。ここを注意しなければならない。

ここまで長い期間の逆イールドは1980年以来である。
逆イールドの期間が長ければその分、リセッションRecessionの期間が長くなる。

黒岩は何を狙っているのだろうか?

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