2023 10月11日 経済NEWS

投資

ウォール街の証券含み損、不安が再び頭もたげる-利回り急上昇で

by Bloomberg

米金融システムを引き裂くような投資損失が今年に入り発生した。その後の新たな銀行株下落は、緊張が最も高まった時期に幾つかの金融機関を破綻に追い込んだ問題が、まだ消えていないと一部の投資家が恐れる状況をうかがわせる。

  アナリストらによれば、銀行の証券ポートフォリオは利回り急上昇で価値が損なわれ、今年7-9月(第3四半期)は含み損が拡大した可能性が高い。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月の会合で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の据え置きを決める一方、年内あと1回の追加利上げと政策金利をより高い水準でより長く維持する可能性を示唆した。KBW銀行株指数はその後6%下げ、年初来の下落率は23%に達する。

  RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ジェラードキャシディ氏は「債券含み損の増加を招いたイールドカーブ・ロングエンドの債券利回り急上昇が、明らかに株価を圧迫している。ロングオンリーの投資コミュニティーが3月の出来事で負った傷は非常に深く、有意な形で銀行株に戻る気になれない」と指摘した。

米連邦預金保険公社(FDIC)が公表した4-6月(第2四半期)の証券ポートフォリオの評価損は5584億ドル(約83兆円)と、前期比8%増加した。内訳は売却可能な証券が2489億ドル、満期保有目的の証券が3096億ドルという。

この記事の考察

ここからまた、銀行破綻が発生すると思います。アメリカの金融危機はまだ終わってないというか、今から本格的に増えるのではないでしょうか。

また、FRBが債権を買い取る形になり、地銀は大きな銀行に吸収されることになります。

そしてリセッションに突入することになるでしょう。

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