2023 10月7日 経済NEWS

投資

FRBは年内の再利上げに傾斜へ、9月の米雇用者数が予想を上回り

by Bloomberg

米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回ったため、米連邦公開市場委員会(FOMC)は年内の再利上げに傾く可能性が高い。

  9月の雇用者数は前月比33万6000人増加し、7-8月も大幅に上方修正された。9月の失業率は前月と同じ3.8%で、賃金は緩やかなペースでの伸びにとどまった。

9月米雇用者数、予想大幅に上回る伸び-追加利上げの論拠強まる

  ウィルミントン・トラストのチーフエコノミスト、ルーク・ティリー氏は「今回の統計を受け、FOMCは景気再加速への懸念を強め、上振れリスクを非常に警戒し憂慮するだろう」と語った。

  パウエル議長率いるFOMCは、過去19カ月間に5ポイント余り引き上げてきた政策金利を再び引き上げる必要があるかどうかを判断しようとしている。FOMCは9月の会合で金利を据え置いたが、会合後に発表された予測によると、政策決定者19人のうち12人が年内の再利上げを支持する意向を示している。

市場が見込む年内の利上げ確率は、雇用統計発表直後に48%から56%に上昇した。

  米金融当局者は労働市場の過熱が続き、インフレ率が目標値の2%を大幅に上回る物価上昇圧力につながっていると考えている。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は9月20日、「インフレ率の低下には、トレンドを下回る成長と労働市場が軟化する期間が必要だろう」と述べた。

【米国市況】株上昇、雇用統計後の売りから反発-円は独歩安

by Bloomberg

6日の米株式相場は反発。S&P500種株価指数は週間ベースでは5週間ぶりの上昇となった。この日は全米自動車労組(UAW)が土壇場でストライキ拡大を見送ったことも市場のセンチメント改善につながった。

最大の注目材料だった9月雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る伸びとなり、米金融当局による追加利上げの論拠を強める格好となった。

9月米雇用統計、「手に負えないほどの過熱」示唆-市場関係者の見方

by Bloomberg

9月の米雇用者数は予想を上回る急増を示した。

  米金融当局が金利に関して「より高くより長く」という姿勢を示しているため、ウォール街全体に資産価格の見直しを強いるとの懸念がある。労働市場の底堅さが続く中、市場関係者は年内の追加利上げの可能性を意識している。

9月米雇用者数、予想大幅に上回る伸び-追加利上げの論拠強まる (3)

この記事の考察

Good News is Bad News のはずである。しかし、市場は株価上昇で反応しました。

市場が見込む年内の利上げ確率は、雇用統計発表直後に48%から56%に上昇しました。

ただ、何度も言いますがこの雇用統計の数字、FRBの都合の良い数字を出しているだけです。

by BLS

Full Timeの雇用者は減少傾向、Part Timeの雇用者は増加傾向です。

そして、米国債10年利回りと2年債利回りの差が0.28%まで縮まってきました。10年利回りの上昇スピードが早くなってきてます。

これは債権市場が米金利の高止まりが長く続くと予想していることを示唆しています。

Recession リセッション 景気後退 が近づいています。

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