2024 2月23日 経済NEWS

投資

予言したAIブーム、ウッド氏眺めるだけ-エヌビディア素通りあだに

by Bloomberg

人工知能(AI)の飛躍的な進歩により、年間成長率は最大50%に加速する可能性がある――。アーク・インベストメント・マネジメントの創業者キャシー・ウッド氏は約2年前、この大胆な予測を披露した。

  だが、エヌビディアの好決算でウォール街がAIの熱狂に再び包まれる中、ウッド氏の旗艦ETF(上場投資信託)ファンド「アーク・イノベーションETF(ティッカーARKK)」は見事にそのブームを見逃した。年初来の運用成績は8%近いマイナスだ。

  ブルームバーグがまとめたデータによると、アーク・イノベーションETFは2023年初頭以来、最大の勝者であるエヌビディアの株式を保有していない。ウッド氏自身が創造的破壊をもたらす未来の技術への信奉を公言しているにもかかわらずだ。より規模が小さいアークのETFは最近、すでにわずかだったエヌビディア株の保有をさらに減らしている。ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が率いるエヌビディアは22日の取引だけで、時価総額が2560億ドル(約38兆5400億円)拡大した。

 時価総額ランキングで世界第3位に躍り出たエヌビディアは、売上高見通しが市場予想を上回ったことで、年初来の上昇率を57%まで広げた。S&P500種株価指数とナスダック100指数はそれぞれ今年に入り約6%上昇だ。

  アークに言わせれば、これはすべて意図的なものだ。同社のリサーチャーは8月、AIによる株高の裾野は今後広がると予想しており、主要指数以外へのエクスポージャーを選好しているとウェブサイトで記述した。アークはまた、エヌビディアのような銘柄を割高と判断している。

  アークはコメントの要請に応じなかった。

アーク・イノベーションETFの最大の保有銘柄は米最大の暗号資産(仮想通貨)交換業者コインベース・グローバルで、その後を米テスラが続く。両社は年初来、いずれも値下がり。ブルームバーグがまとめたデータによると、こうした背景から、同ファンドからは7億6900万ドルが流出している。

Cathie Wood Can Only Watch as Nvidia Rides AI Wave She Foresaw

この記事の考察

当たり前でなあるがキャシー・ウッドは神ではなかった。ソフトバンクGの孫正義氏もそうであるが、
預言者ではない。

分析した上での投資判断である。しかし、ARKKを買う投資家からしてみれば当たれば神、外れれば噓つき者ということである。

一般の投資家は資金を出すときに最後のひと押しが欲しい。
これは負けたくない、損をしたくないという心理からきている。

損をした時の言い訳を無意識のうちに捜している。

だって、Cathie Woodが言っていたからとか、孫正義のビジョンファンドだからとか、格付け会社がAAAを付けていたからとか、みんなが買っていたからとか。

私にいわせれば (ARKK)の動きはETFの動きでは考えられない。個別株のようだ。

ARKKのまねをしたければTop 10 Holdings を配分の通りに買っておけば良い。高い経費率0.75%を払うことはない。

と、ここまではCathie Woodの悪口を書いているようだ、がそうではない。これは自分自身への戒めである。
2021年まではARKKのまねをしようと思っていた。

只今、無収入で記事を書いています。サポートしていただける方は↓下のボタンからお願い致します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました