2023 10月28日経済NEWS

投資

【米国市況】S&P500続落、7月高値からの下落率10%超-149円後半

by Bloomberg

  • 中東情勢懸念で原油と金が高い-金スポットは1オンス2000ドル突破
  • イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザでの地上活動を拡大

27日の米株式市場でS&P500種株価指数は3日続落。7月の高値からの下落率は10%を上回った。直近高値から下落率が10%を超えると、「調整局面」入りとされる。

株式終値前営業日比変化率
S&P500種株価指数4117.43-19.80-0.48%
ダウ工業株30種平均32418.18-366.12-1.12%
ナスダック総合指数12643.0147.400.38%

  イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザでの地上活動を拡大させていると報じられたことで、金融市場ではボラティリティーが再燃。S&P500種は週間ベースで1カ月ぶりの大幅安となった。個別銘柄ではJPモルガン・チェースが安い。ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、自身と家族が保有する同行株のうち100万株を売却する計画を明らかにした。26日の終値(140.76ドル)に基づくと、100万株は約1億4100万ドル(約210億円)相当となる。アマゾン・ドット・コムとインテルは決算が好感されて上昇。

S&P500種はこのまま行けば月間ベースで3カ月続落。米金融当局のタカ派姿勢維持への懸念から債券利回りが急上昇する中、株式は売られている。またこのところは、中東での戦争や低調な企業決算がリスク選好を後退させている。

  ネーションワイドの投資調査責任者マーク・ハケット氏は「激しく売られているが、主にテクニカル要因が背景にある。ファンダメンタルズはなお堅調だ」と分析。「昨年10月からの力強い回復も主としてテクニカル要因が理由だったことから、この下落も納得できる動きだ。売られ過ぎの兆候と季節的な支援環境により、相場は回復に向かうだろう。ただセンチメントは変化しなければならない。そのためには何らかの材料、ないし大きく売り込まれる時期が必要になる可能性がある」と述べた。

ブルームバーグ・インテリジェンスの分析によれば、S&P500種構成銘柄の3分の2余りが200日移動平均を下回って推移している。これは、株式市場で痛みが広範にわたっていることを示唆する。高い政策金利や上昇を続ける債券利回りといった環境の中で、多くの企業決算は低調な内容となっている。

この記事の考察

S&P500は7月からみれば10%に下落かもしれないが、2022年を起点にすれば、ここまでベアマーケットです。

2023年4月から上昇していたのは一部のテック企業とAI生成バブルです。

ここから更に下降していくことになるでしょう。それは次の記事にヒントがあります。

ダイモン氏、JPモルガン株を売却へ-24年から210億円相当

by Bloomberg

  • ダイモン氏、CEO就任後に自行株を売却するのは初めて
  • 金融資産分散と税金対策が目的、今後も有意な持ち株水準を維持

米銀JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、自身と家族が保有する同行株のうち100万株を売却する計画だ。金融資産の分散と税金対策が目的だという。

27日の届け出資料によると、ダイモン氏が約18年前にCEOに就任してから自行株を売却するのは初めて。売却は2024年から開始するという。26日の終値(140.76ドル)に基づくと、100万株は約1億4100万ドル(約210億円)相当となる。

  JPモルガンは発表文で、ダイモン氏は「引き続き当行の見通しが極めて強いと考えており、同氏は持ち株を有意な水準に維持する」と説明した。売却は同行の株式取引計画の条件に従って行われるという。

この記事の考察2

JPモルガンの見通しが強いのであれば何故このタイミングで100万株を売却することを発表するのしょうか?

言葉の裏側を読み取れば明らかです。自分達だけは損を回避したいのです。

Great Reset

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