7 FEB. 重要経済指標
2月7日 日本時間22:30、アメリカ雇用統計がBLSより発表されました。



↑はSBI証券での発表の画面です。
非農業部門雇用者数1月は予想値17.5万人に対して結果14.3万人でした。
12月の速報値は30.7万人に上方修正されました。
失業率、1月は予想4.1%に対して結果4.0%と良い数字でした。
BLSの生データです。


Establishment dataとは企業に電話で問い合わせして聞いたデータです。
ダブルカウントがあります。


1週間の平均労働時間は34.1時間でした。
平均時給は35.87ドル、(日本円で5450円、35.87X152円)でした。
まだ伸び続けています。

Full-time 正規労働者数は135,896,000人でした。(1億3千589.6万人)でした。
先月比プラス238.6万人でした。
Part-timeパートタイム労働者数は27,901,000人でした。
先月比マイナス1.7万人でした。
本当の生データです。


157091000―159943000=マイナス285.2万人
今回は2024年の改定値の発表がありました。
Revisions to Establishment Survey Data
In accordance with annual practice, the establishment survey data released today have been
benchmarked to reflect comprehensive counts of payroll jobs for March 2024. These counts are
derived principally from the Quarterly Census of Employment and Wages (QCEW), which counts
jobs covered by the Unemployment Insurance (UI) tax system. The benchmark process results in
revisions to not seasonally adjusted data from April 2023 forward. Seasonally adjusted data
from January 2020 forward are subject to revision. In addition, data for some series prior to
2020, both seasonally adjusted and unadjusted, incorporate other revisions.
The seasonally adjusted total nonfarm employment level for March 2024 was revised downward by
589,000. On a not seasonally adjusted basis, the total nonfarm employment level for March 2024
was revised downward by 598,000, or -0.4 percent. Not seasonally adjusted, the absolute average
benchmark revision over the past 10 years is 0.1 percent.
The over-the-year change in total nonfarm employment for March 2024 was revised from +2,900,000
to +2,346,000 (seasonally adjusted). Table A presents revised total nonfarm employment data on
a seasonally adjusted basis from January to December 2024.
事業所調査データの改訂
毎年の慣例に従い、本日発表された事業所調査データは
2024年3月の給与計算業務の包括的な数を反映するようにベンチマークされています。これらの数は
主に四半期雇用・賃金統計(QCEW)から得たもので、
失業保険税制の対象となる仕事。ベンチマークプロセスの結果、
2023年4月以降の季節調整されていないデータの修正。季節調整済みデータ
2020年1月以降のデータは改訂される可能性があります。また、2020年1月以前のデータの一部は、
2020 年は、季節調整済みと未調整の両方で、その他の改訂が組み込まれています。
2024年3月の季節調整済み非農業部門雇用者数は、
589,000人。季節調整なしのベースでは、2024年3月の非農業部門雇用者数は
598,000人、つまり0.4%下方修正された。季節調整されていない絶対平均
過去10年間のベンチマークの改定率は0.1パーセントです。
2024年3月の非農業部門雇用者数の前年比増減は+2,900,000人から修正された。
季節調整済みで+2,346,000人。表Aは、2015年11月1日時点の非農業部門雇用者数の改定値を示している。
2024年1月から12月までの季節調整済みベース。
2024年3月まで1年間の雇用者増は当初発表より58万9000人少なかったです。
昨年8月に発表された推計値では、09年以来の大幅となる81万8000人の下方修正とされていましたが、これよりはましな数字でした。

アメリカ市場は下落で反応しました。



ドル円の為替レートは151円近辺です。
1ヶ月で6.3円も円高になりました。
Bloombergでは以下のようなニュースが出ています。
米雇用者数、予想以上に鈍化-年次改定での下押しは推計より小幅

米国では1月に雇用の伸びが減速した。年次ベンチマーク(基準)の改定では、昨年の労働市場がこれまで考えられていたより弱いことが示された。

1月の雇用者数の変化と、前年3月まで12カ月の雇用者数修正は、減速しながらも依然健全な労働市場がインフレ圧力を高めることなく、経済を推進し続けている様子を浮かび上がらせた。昨年3度にわたって政策金利を引き下げた連邦公開市場委員会(FOMC)は追加利下げを急がない姿勢を見せており、今回の統計はそのスタンスの正しさも裏付けている。
失業率は年初の人口統計の推計修正を反映しており、前月までの数値とは比較できない。
サンタンデールUSキャピタル・マーケッツの米国担当チーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「米金融当局はこれまで、労働市場をおおむね安定かつ健全と表現してきた。雇用統計の数値は確実にこの方向を向いていると思われる」と話す。「近い将来の追加利下げを検討する理由にならないことは確かだ」と述べた。
雇用統計を受けた米金融市場では、国債利回りとドルが上昇した。
政策当局者はインフレ抑制での進展が停滞気味な状況に加え、トランプ米政権の政策を巡る不透明感への対応を迫られている。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は最近、雇用市場を「かなり安定している」と表現したが、同議長をはじめとするFRB当局者らはこれまで、これ以上の冷え込みは望まない考えを繰り返し示している。
発表元の米労働統計局(BLS)は、ロサンゼルス近郊の山火事や他地域での悪天候は1月の雇用に「認識可能な影響」を与えなかったと指摘した。それでも60万人近くが1月は悪天候のために働けず、その数は4年ぶりの多さとなった。これとは別に、通常はフルタイムで働いているが、悪天候のためにパート就労を余儀なくされた労働者は120万人にのぼった。
こうした状況は就労時間にも影響し、1月の週平均労働時間は34.1時間。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期と並ぶ低い数字となった。平均時給は前月比0.5%増加し、前年同月比では4.1%増加した。
年次改定
この日の発表には事業者調査の年次改定が含まれ、これによると2024年3月まで1年間の雇用者増は当初発表より58万9000人少ないことが明らかになった。昨年8月に発表された推計値では、09年以来の大幅となる81万8000人の下方修正とされていた。
BLSは失業保険の税システム記録を用い、事業開設と閉鎖のデータを調整して、これまでに発表した雇用者数を修正する。
家計調査は国勢調査局がまとめた新しい人口推計値を反映。新しい数値では、労働人口における就業者数が増加した。このうち外国生まれの労働者が占める割合は大きく、依然として移民が雇用増の主な要因となっていることが示された。
最新の人口推計値を反映させた労働参加率は、1月に62.6%だった。25-54歳の労働者ではこの比率は83.5%だった。
ブルームバーグ・エコノミクスのアナ・ウォン、スチュアート・ポール、イライザ・ウィンガー、クリス・G・コリンズ4氏は「1月の雇用者数がかなり弱めの数字であることに留意したい。また、過去データの修正があったにもかかわらず、雇用のレベルは事業所調査と家系調査の両方でなお過大評価されていると考えられる」と分析。「今年75ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを予想する基本シナリオを、われわれは維持する」と述べた。
この記事の考察
今回の雇用統計では非農業部門雇用者数、年次改定の数字に注目が集まっていました。
当初、去年の8月に発表された推計値の81.8万人の下方修正になるのか、という内容です。
それが58.9万人で済んだという事です。
これをどう捉えるか?です。
81.8万人か58.9万人かですが、どっちにしてもマイナスに修正されています。
毎月一回発表される雇用統計の速報値がいかにずれているかが浮き彫りになっています。
ここから誰かが、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。
全ては誰かの利益のために
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