29 JAN.2025 経済 NEWS
DeepSeekショックが吹き抜けた後、早速このアプリケーションが不正に作られたのではないかという記事が出てきました。
このショックの問題を簡単に説明しておきます。
DeepSeekという企業がDeepSeek R1というAIアプリを20日に出しました。
これを開発するのにNVDAのGPUを使ったのですが、このGPUが安い廉価版だったということです。
半導体の輸出規制がかかっている為、同社は最先端のGPUを使うことができません。
しかし、安い廉価版のGPUでもOpenAIのChatGPTと同等なものできたというわけでです。
参考資料
DeepSeek-R1: Incentivizing Reasoning Capability in LLMs via
Reinforcement Learning
DeepSeek-AI
research@deepseek.com
Abstract
We introduce our first-generation reasoning models, DeepSeek-R1-Zero and DeepSeek-R1.
DeepSeek-R1-Zero, a model trained via large-scale reinforcement learning (RL) without super
vised fine-tuning (SFT) as a preliminary step, demonstrates remarkable reasoning capabilities.
Through RL, DeepSeek-R1-Zero naturally emerges with numerous powerful and intriguing
reasoning behaviors. However, it encounters challenges such as poor readability, and language
mixing. To address these issues and further enhance reasoning performance, we introduce
DeepSeek-R1, which incorporates multi-stage training and cold-start data before RL. DeepSeek
R1 achieves performance comparable to OpenAI-o1-1217 on reasoning tasks. To support the
research community, we open-source DeepSeek-R1-Zero, DeepSeek-R1, and six dense models
(1.5B, 7B, 8B, 14B, 32B, 70B) distilled from DeepSeek-R1 based on Qwen and Llama.
OpenAI のChatGPT等はNVDAの最先端の高額なGPUを使っています。
このアプリを作ったのが中国企業だったので何らかの規制はあると思っていましたが、早かったです。
何でもそうですが、後から出てくる製品は性能がほぼ同じで格安です。
ただ、中国製は信用が無いです。
とにかく中国企業はマネをするのが得意です。
半導体関連に限らず、EV、鉄、スマホ、ソフトウェア、等、世界に需要があれば何でも模倣して作ってそれを安く輸出して外貨を稼ぐというやり方です。
デフレの輸出です。
アップルやテスラなどの企業はこれが嫌なら中国に工場を作らなければ良いだけです。
大手の企業は自分さえ儲かれば何でもやります。そのしっぺ返しが今回のような例です。
Bloombergでは以下のようなニュースが出ています。
DeepSeekがオープンAIデータ不正入手か、マイクロソフト調査中
マイクロソフトとオープンAIは、中国の人工知能(AI)新興企業DeepSeek(ディープシーク)と関連のあるグループが、オープンAIの技術から出力されたデータを不正な方法で入手したかどうかを調査している。事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者によると、マイクロソフトのセキュリティー研究者は昨年秋に、ディープシークと関連があるとみられる複数の人物がオープンAIのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を使用して大量のデータを流出させているのを確認した。機密事項だとして関係者は匿名を条件に話した。
ディープシークは今月、人間の推論方法を模倣できる新しいオープンソースAIモデル「R1」を発表した。これにより、オープンAIやグーグル、メタ・プラットフォームズなどの米企業が独占してきた市場に衝撃が走った。
ディープシークはR1が数学的タスクや一般知識など、AI業界のさまざまなベンチマークにおいて、米国の大手開発会社の製品と肩を並べるか、それを上回る性能を発揮するとしている。一方、その開発コストは、それらの企業の数分の一で済んだという。
オープンAIはコメント要請に応じず、マイクロソフトはコメントを控えた。ディープシークと同社創業者のヘッジファンド、ハイフライヤー・クオント(幻方量化)は、電子メールによるコメント要請にすぐには応じなかった。
ソフトウエア開発者はAPIを使用するためのライセンス料を支払うことで、オープンAIが独自に開発したAIモデルを自社のアプリケーションに統合することができる。
関係者によると、オープンAIの技術パートナーであり最大の出資者でもあるマイクロソフトが、不審な活動についてオープンAIに通知した。そのような活動はオープンAIの利用規約に違反する恐れがあるが、取得できるデータの量に関するオープンAIの制限を取り除く目的で行われた可能性があると関係者は述べた。
DeepSeekがオープンAIから「蒸留」した証拠あり-米政府AI責任者
トランプ米政権で暗号資産と人工知能(AI)の責任者に起用されたデービッド・サックス氏は28日、中国のスタートアップ(新興企業)DeepSeek(ディープシーク)が米オープンAIのモデルのアウトプットを参考に技術を開発した「相当な証拠」があると述べた。
サックス氏はFOXニュースのインタビューで、ディープシークの取り組みについて「オープンAIのモデルから知識を蒸留(別のモデルのアウトプットを訓練目的で利用し同等の能力を開発する技術)したという相当な証拠がある。オープンAIはこれについてあまり満足していないと思う」と語った。
サックス氏は「相当な証拠」の詳細については説明しなかった。オープンAIは、コメントの要請にすぐには応じなかった。
ディープシークは先週、新たなオープンソースのAIモデル「R1」をリリースした。同社は「R1」の性能について、業界のさまざまな比較基準で米国の主要開発者に肩を並べるかそれを上回る一方で、開発コストははるかに低いと主張した。
ただ、テクノロジー業界では、ディープシークの技術構築方法について頭を悩ませ、同社の主張の一部に疑問を抱く向きも多い。
オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は、同社の従業員に対し、ディープシークのパフォーマンスがオープンAIのモデルを蒸留した結果なのか、そうだとしたらそれがどの程度なのかを同社が把握しようとしていると説明していたと、事情に詳しい関係者がブルームバーグに以前に明かした。
サックス氏はまた、FOXニュースとのインタビューで、AIの主要企業が第三者による蒸留を阻止できれば、「模倣モデル」の開発を遅らせられるだろうと語った。
ここから誰かが、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。
全ては誰かの利益のために
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