6 NOV. 2024 経済 NEWS
アメリカ、全世界にレッド・スウィープ トリプル レッドという恐怖が迫っています。
アメリカの大統領がトランプになり、連邦議会の上下院ともに共和党が過半数を取るという恐怖です。
こうなるとトランプの独走というより暴走を止められない事になります。
これを恐れているのは中国と日本です。
中国はただでさえ経済制裁で景気が最低です。ここに更に60%の関税が上乗せになれば輸出産業はもっと疲弊します。
日本も他人事ではありません。
今は安部元総理がいません。トランプとまともに渡り合える政治家が日本にはいません。
日本の車、半導体などの輸出産業は痛手を負うことになります。
6日はトランプの勝利が近づくに連れて円安が進んで株高となっています。
Bloombergでは次のようなニュースが出ています。
トランプ氏リード拡大、共和は上院多数派に-ハリス氏勝利の道狭まる
5日投開票の米大統領選はこれまでに、共和党候補のトランプ前大統領が選挙人獲得数で民主党候補のハリス副大統領に対するリードを広げている。開票作業は続いているものの、市場はトランプ氏勝利の可能性を予想した動きとなっている。
選挙結果を左右する可能性のある激戦7州のうち、ノースカロライナ州でトランプ氏が当確となったほか、ジョージア州でも同氏が勝利したと主要テレビ局が報じた。議会選では共和党が上院で多数派となったとAP通信が報じた。下院は民主・共和いずれの党が多数派になるか予断を許さない状況だ。
民主党が優勢とされる「ブルーウォール」と呼ばれるミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンの3州と、アリゾナ州については主要ネットワークおよびAP通信のいずれも当確を出していない。
ハリス氏陣営のジェニファー・オマリー・ディロン選挙対策委員長はスタッフへの電子メールで、勝利に必要な選挙人270人獲得のための「最も明確な道はブルーウォール各州を通る」と指摘した。
市場はトランプ氏が序盤で優勢となっていることを反映した展開となっている。S&P500種株価指数先物は一時1.2%上昇し、米10年債利回りは17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の4.44%と、4カ月ぶりの高水準を付けた。暗号資産(仮想通貨)ビットコインは6.9%上昇して過去最高値を更新した。
いわゆる「トランプトレード」の動きで、6日の日本市場では円相場と債券先物が大幅安となり、株式は日経平均株価の上げ幅が一時1100円を超えた。
関連記事:【日本市況】円と債券が大幅安、トランプトレード優勢-株は大幅高
激戦州以外ではこれまでのところ広く予想されていた通りの展開となっている。トランプ氏はやすやすとフロリダ州で当確。ハリス氏は民主党が強い基盤を持つニューヨークやニュージャージー、マサチューセッツ、コネティカットなどの各州で当確とされた。
激戦のジョージア、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ミシガン、アリゾナ、ウィスコンシン、ネバダの各州はいずれも投票が終了した。
有権者の投票判断に当たり、民主主義と経済の二つが最も大きな鍵を握っていることが出口調査で示された。
NBCニュースやFOXニュース、CNNなどのネットワークのコンソーシアムが投開票日の5日午後に発表した出口調査では、有権者の約35%は民主主義が最重要問題だとし、31%は経済だと答えた。女性の人工妊娠中絶を挙げたのは14%で、移民問題は11%だった。
人工妊娠中絶は女性の19%にとって最大の関心事だったのに対し、男性は8%に過ぎなかった。外交政策を最大の関心事に挙げたのは4%にとどまった。
経済を巡っては、調査対象の有権者の約半数に当たる48%がガソリン代に強い懸念を抱いているとし、51%は住宅コストに不安があるとした。
また、現状に極めて肯定的ないし満足しているとの回答は26%にとどまり、72%は不満ないし憤りを感じていると答えた。バイデン大統領の支持率は41%だった。
米大統領選の開票速報
マッカーシー前米下院議長(共和)は激戦州の開票の行方について、「トランプ氏がペンシルベニア州(選挙人19)を取れば、それで終わりだ。過半数の270人を獲得する。アリゾナ(同11)やネバダ(同6)は必要ないだろう。情勢に目を向けると、ペンシルベニア州では労組に加入する有権者でさえ、カマラ(ハリス氏)よりトランプ氏を圧倒的に支持している」とBTVのインタビューで語りました。
トランプトレードの株高というが、要は米金利高⇒ドル高・円安進行で輸出関連株中心のほぼ全面高。特に銀行を中心とした金融株には円安回避を意識した早期利上げ期待からの買いだ。最近の円安で日本株が上昇した時とほぼ同じ想定内の動きと言える。本当のサプライズは次期米大統領濃厚のトランプ氏がこれまで口にしたことのない何かを発信した時に起きるのかもしれない。
ホワイトハウスと上下両院を共和党が制する「レッド・スウィープ」の思惑が高まっているが、ドル買いは一服。利益確定の動きに加えて、トランプ氏の思い通りになることへの不安もありそうだ。
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