テック株、総崩れ これからどうすればいいのか

投資

26 JUL.2024 経済 NEWS

パニック売りで総崩れになってきました。

7月25日のアメリカ市場ではテック株が総崩れとなりました。

↑はNASUDAQ100のヒートマップです。
赤色は下がったもの。緑色は上がった銘柄を示しています。
面積の大きさは寄与度(影響度)を表しています。

ちなみにSBI証券のヒートマップの色は逆なので注意してください。↓参考。

昨日の記事でも書きましたが、アメリカ時間7月11日のCPI発表を転機に下がり続けています。

今年からNISAを始めた投資家はどうすればいいのか?
投資は自己責任です。政府も証券会社もアドバイザーも必ずこう言います。

絶対に投資で勝てるならこういう事は言いません。


勝てる。という表現がおかしいです。勝つとか負けるとか、やはりギャンブルです。


政府も個人に投資を促しておきながら、責任は取りません。

一般投資家はどうすればいいのか?
ハッキリ言って迷っていると思います。


現金が減るのは嫌だから、ここで辞めるというのもありです。

でも。↓を参照にもう一度考えて見てください。

by高井宏章のおカネの教室

これは2020年を100として、日米のインデックス、日経平均225、NASUDAQ,S&P500,ダウを表しています。

これを見ると今回の下げはまだ10%程度です。

2020年のコロナショックでマイナス30%、2022年のコロナバブル調整でマイナス25%でした。

今回の下げが調整局面なのか、何々ショックになるのかは誰にもわかりません。
調整局面とは本来の適正な株価に近づいているという意味です。
つまり、調整前は上がり過ぎだった、という意味です。

本来の適正な株価なんて誰にも分かりません。
これは後になってからあれは調整局面だった、等といいます。

ドル円について

by 高井宏章のおカネの教室

↑はドル円のチャートです。この表のタイトルに異例の円安とありますが、私は異例だとは思いません。

それは世界各国のコロナ時の財政出動の差にあります。

by 三橋TV

↑はG7各国の債務残高の推移です。(2018年を1としています)

これを見ると日本の債務残高は2018年から1.1倍です。

カナダ、アメリカは1.3倍を超えています。特にコロナショック対策で国民に現金をバラ巻きました。

その結果、日本以外で急激なインフレ(物の値段が高くなる、現金の価値が下がる)が起こりました。

日本はエネルギーや食品を海外に大量に依存しています。
日本円で買える物の値段がどんどん上がっていきました。

日本政府の財政出動の額が少なすぎたのです。

その結果、日本円の価値がどんどん安くなっていったのです。
これがハイパー円安の原因でした。

現在、アメリカの平均時給は35ドル、5000円を超えています。


日本の平均時給はやっと1050円です。

これは緊縮財政を続けたい財務省、日本政府の責任です。
日本は貧困国になってしまいました。

by 高井宏章のおカネの教室

↑は日米の長期金利(10年債利回り)を表しています。
これも円安になった大きな原因です。

コロナショック後、日本以外の世界の中央銀行は利上げをしてインフレ退治をしようとしています。

アメリカFRBはFFレートを5.50%にしています。10年年債利回りは現在、4.247%です。

日本のの10年債利回りは1.057%です。

この金利差も円安を作ってきました。これでも日米の金利差は縮まったのです。

そして、今回の急激な円高へのシフトの原因ですが、それは流れ、トレンド、モメンタムの変化です。

要は市場参加者の考え方の変化です。

  1. アメリカFRBの利下げ観測
  2. アメリカ景気後退の観測
  3. 日本銀行の利上げ観測

主な要因はこの3つです。

by 高井宏章のおカネの教室

↑は2020年を100としての日経平均225を表しています。
米ドル建て、つまり、アメリカの投資家から見ると日経平均225は15%位しか上がっていませんでした。

円安の影響で日経平均225は円建てで見る(日本から見ると)と60%位上がっていました。

つまり、ドル円の為替レートの影響の方が日経平均225には大きいのです。

1970年代に【アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく】というのがありました。

現在は【アメリカが風邪をひくと日本は危篤状態になる】が正しいでしょう。

それで今回の暴落に対する対処ですが、

積立投資をしている人達はそのまま続けるのがベストです。
これは相場を読むことが無理なので、高い時も安い時も買っていくというやり方です。

長期(30年以上)で見れば株価は上がってきました。
これは株価という言葉を使うから不安なのです。

人々の需要、欲求=インフレという言葉に置き換えると分かりやすいです。

人間の需要、欲求というのは終わりがありません。どんどん膨れ上がって行きます。
これが経済の成長です。=株価の上昇です。

初心者は株価に投資するということで他の人よりも儲けようとするから、変動率の大きいものに投資しようとします。
いわゆるリスクの高いものに投資しようとします。

だから、当然、下がる時も大きいです。心のショックも大きいです。
これが金融リテラシーが無いということです。

投資をするということは自分の資産を守るというスタンスに変えてください。

儲けようとすのではなく、インフレ分を投資でカバーしようという風に考え方を変えてください。

新NISAで個別株等に一括投資してきた人達はこれでもまだ被害が少ないと思います。

今までの分は無かったものとしてそのままにしておいてください。
そして積立投資に変えてください。
ただし、自己責任です。

私の持論ですが、ギャンブルに勝てない人ほど勝ったときは自分の判断が正しかったといいます。
そして、負けた時は誰かのせい、または他のせいにします。
例えば「何々さんがこう言っていたからとか、この社債は投資判断がAAだったから」です。

誰かの損失は誰かの利益になる。

全ては誰かの利益のために

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