24 JUL. 2024 経済 NEWS
by Bloomberg
24日の日本市場は円相場が対ドルで1カ月半ぶり高値に上昇にしている。日本銀行が金融政策決定会合で月末に大幅な政策変更をするとの臆測で円が買われた。円高を嫌気して日本株は下落している。
国債買い入れの減額計画と同時に日銀が追加利上げを決めると予想するエコノミストは3割程度にとどまるが、市場では15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げをするとの見方がくすぶる。実需のドル売り・円買いも加わり、円が上昇している。日本株は日経平均株価が1カ月ぶりの安値に下落した。長期金利は小幅上昇(債券相場は下落)している。
政府・日銀が円買い介入したとみられる11、12日を境にドル高・円安の潮目がいったん変わった。日銀会合直後の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げの可能性を指摘する声も出ている。自民党の茂木敏充幹事長は日銀は金融政策を正常化させる方向性を明確にすべきだとの考えを示し、米大統領選で復帰を狙うトランプ前大統領はドル高・円安に懸念を示したこともある。円高圧力が強まっている。
りそなホールディングス市場企画部の井口慶一シニアストラテジストはドル・円相場について、日銀会合で追加利上げが実施されることへの警戒があるとして「為替介入と連携した形になると円安の息の根を止められる可能性があり、円売りポジションは調整せざるを得ない」と述べた。
為替
東京外国為替市場の円相場は1ドル=154円台半ばと、約1カ月半ぶりの高値を付けた。日銀の金融政策決定会合を来週に控え、低金利の円を売って高金利のドルを買うキャリー取引の巻き戻しが続いている。
セントラル短資FXの富永貴之市場業務部専任部長は、日銀会合での追加利上げを警戒して、円売りポジションの巻き戻しが加速していると説明。154円台に上昇したものの「まだクライマックスを迎えておらず、上げ足も速まる可能性があり、きょうあすにかけて152円まで円上昇が進んでもおかしくない」と述べた。
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株式
東京株式相場は下落。日経平均株価は約1カ月ぶり安値に値下がりしている。米国で通常取引終了後に決算を発表したテスラやアルファベットの株価が時間外で下落し、投資家心理を冷やしている。
決算発表が本格化し個別物色が進んでいる。通期営業利益予想を上方修正したニデック株は上昇、第1四半期営業利益が市場予想を下回った三菱自動車工業株は売りが先行している。
大和証券の柴田光浩シニアストラテジストは、テスラやアルファベット、ビザが決算後の時間外取引で下落したことを市場は嫌ったと述べた。日本での決算シーズンや日米の金融政策決定会合を控えて、今週は投資家は傍観を決め込むだろうとしている。
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債券
債券相場は下落。日銀が会合で追加利上げに踏み切ることへの警戒感から売りが先行。40年利付国債入札が低調な結果となったことで売りに拍車がかかった。
岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは、40年債入札結果は弱かったとして「応札倍率が2倍台前半が続いて低く、供給量に対して需要が足りていないことが示された」と指摘。「利回り曲線で最も先端の40年ゾーンが不安定になると、他の年限にも影響が出てくる」と述べた。
入札結果によると、最高落札利回りは2.42%と市場予想2.385%を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.2倍と、前回の2.21倍からやや低下した。
この記事の考察
今週になってドル円の為替レートが一気に進んでいる。
161~162円のころから7円も円高になった。
日経225も42000円台から39100円台に下落した。
ドル建て日経平均でみれば分かりやすい。
253.18ドルX154.466円=39,107円となり、ほとんどが円安の影響で上がっていたことになる。
記事ではこの原因は日銀の政策変更にあるとの見方がおおよそである。
今月末に日銀の金融政策決定会合がある。そこで、国債の買い入れの減少と利上げ観測が出ている。
本当にそれだけの理由でここまで乱高下するだろうか?
2024年から日本では新NISAが始まって投資を始めたばかりの人達も沢山いるだろう。
この夏の乱高下で市場では機関投資と素人の一般投資家の対決となるかもしれない。
投資をしている人達全員がもうかれば良いのに現実はそうはいかない。
誰かの損失が誰かの利益になる。
全ては誰かの利益のために
NEW GREAT RESET
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