16 JUL. 2024 経済 NEWS
by Bloomberg
米利下げ、年内3回を織り込む動き強まる-ゴールドマンの分析受け
トレーダーらは、米連邦公開市場委員会(FOMC)が年内に3回利下げするとの見方を強めている。ゴールドマン・サックス・グループが、金融緩和に向けた状況は整っているとの見方を示したことが背景。
ゴールドマン、7月米利下げに「確かな論拠」-チーフエコノミストら
金利スワップ市場では15日、年内2回の0.25ポイント利下げが完全に織り込まれているほか、3回目の利下げの確率も約60%に達した。初回利下げについては9月が広く予想されているが、ゴールドマンのエコノミストらは、FOMCが7月にも利下げを決定する「確かな論拠がある」と指摘した。
6月の雇用とインフレのデータを受けて、市場では既に利下げ観測が強まっていた。12日の時点で、米政策金利に基づいて決済価値が決まるスワップ取引は、12月限が約4.71%と、約62ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを織り込んでいた。
15日には、12月限の金利は一時4.66%を下回る水準に低下し、3回目の利下げが60%超の確率で織り込まれた。ゴールドマンのエコノミストらが、最近のデータは7月の利下げを正当化すると指摘した後、金利の低下ペースは加速した。ただゴールドマンは、利下げ開始は9月という予測自体は変えていない。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は15日、ワシントンのエコノミック・クラブで行われたインタビューで、最近の経済データを受けてインフレ率が目標の2%に向かって低下しているとの確信を当局は強めたとしつつ、利下げのタイミングについてシグナルを送る考えがないことも明確にした。
予想されるFOMCの利下げ回数は、年初時点をなお大きく下回っている。年初には景気減速の予想が広まり、金利スワップは年末までに少なくとも6回の0.25ポイント利下げを織り込んでいた。
この記事の考察
アメリカの利下げが確実になってきた。
問題はそれがいつから始まるのか? そして2024年は何回、利下げを行うのか?に移ってきた。
FRB,パウエル議長は市場にヒントを与えないというスタンスだが、これが逆にヒントを与えている。
記事の中で
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は15日、ワシントンのエコノミック・クラブで行われたインタビューで、最近の経済データを受けてインフレ率が目標の2%に向かって低下しているとの確信を当局は強めたとしつつ、利下げのタイミングについてシグナルを送る考えがないことも明確にした。
という部分であるが、この内容は明らかに市場に対してシグナルを送っている。と私は考える。
CMEのFedWatchツールでは↓のように変わってきた。
7/31のFOMCでは利下げがないとする予想が93.8%であるが、9/18のFOMCで利下げがあるとの予想は
0.25%の利下げがあるとする予想が91.9%
0.5%の利下げがあるとする予想が8.0%
0.75%の利下げがあるとする予想が0.1%
91.9+8.0+0.1で100%となっている。
2024年のFOMCは残り4回である。7月に利下げをしないとして、その後3回のFOMCで3回利下げを行なうとは思えない。
6月のCPIは3.0%であった。
インフレは落ち着いてきているように見えるがまだ3.0%である。
しかも現在のFFレート5.50%の中でもアメリカの経済は絶好調である。
株価は上がり続けて史上最高値を更新している。
この部分だけを考えると利下げを行う必要が全くない、と言える。
FOMC,アメリ政府の本音は利下げをしたくない。
アメリカドルを世界の基軸通貨として保っていたい。
全ては金利が世界の経済に影響を及ぼす。
全ては誰かの利益のために
NEW GREAT RESET
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