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バイデン氏の固い決意に金は無力

by Bloomberg

大事な局面で断固たる行動に出ることで勢力の変化を予期できると自負するウォール街の富豪らも、今回は手出しできない。民主党が陥った過去最大級の危機を目前にして、多くの国民と同様、事態を見守るしかない。

  大統領選挙に出馬する民主党候補を代えれば、トランプ前大統領に勝つ確率が高まる。この見方は6月27日の討論会後からほとんど変わっていないと、あるウォール街企業の幹部は話した。バイデン大統領自らは候補辞退を明白に否定し、夏季休暇からワシントンに戻る議員らの不満を鎮めようと腐心している。

しかしこうした超富裕層の銀行家や投資家にとって明らかなのは、自分らにはその変化を起こす道がないということだ。ウォール街がバイデンを追い出しているという筋書きを避けるため、傍観するのが賢明な選択肢だと考える者もいる。

  通常は金がものをいうのだが、この場合は違うようだ。バイデン氏の選挙陣営には2億4000万ドル(約390億円)の資金がある。暗号資産(仮想通貨)投資会社ギャラクシー・デジタル・ホールディングスの創業者で最高経営責任者(CEO)のマイケル・ノボグラーツ氏をはじめ、バイデン氏に代わる候補者のための資金を集める動きがあるが、とうていこの額には追いついていない。

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  あるウォール街の上級幹部は匿名を条件に、高齢のバイデン氏が選挙戦を続けることを不安に思う有権者は多過ぎると語った。同幹部はそうした心配を打ち明けるのは家族や友人にほぼ限定しており、潮目を変えられるのはシューマー上院院内総務やジェフリーズ下院院内総務ら民主党首脳部だけだという。

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  資産家のビル・アックマン氏はソーシャルメディアの「X(旧ツイッター)」への投稿で、自らの見解を説明。同氏は民主党の予備選でバイデン氏ではなく、当選の確率がほぼないとみられるフィリップス下院議員を支持した。

 「これから本選までにもっと深刻な健康上の問題が起きない限り、バイデン氏が候補となるのは避けられそうにない」と投稿。「バイデン氏とトランプ氏の対決になるのなら、私は迷いなくトランプ氏に一票を入れる」と述べた。

  ワシントンでは今後数日間がバイデン氏の正念場だとの空気が広がっている。候補辞退を求める下院議員の数はすでに9人に達した。9日朝には民主党下院議員連盟の会合が開かれる。

  ある献金者は匿名で、バイデン氏が選挙戦を降りるのはほぼ避けられない雰囲気だと語る。問題はそれがいつ、どのように起きるかだという。

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  バイデン陣営が富裕層からの献金を必要としていることに変わりはない。トランプ氏と共和党が集める資金は、今ではバイデン氏に追いついてきた。バイデン氏は8日、オマリーディロン選対委員長とメリーランド州のムーア知事と共に、大口献金者との電話会議に参加した。

  「党の方針は明確だ。民主党の候補は私だ」とバイデン氏。「これ以上、無駄な時間を過ごすことはできない」と訴えた。

 バイデン陣営への献金はここ数日で減少傾向にあり、資金集めの状況に詳しい関係者によると、バイデン氏が候補から外れるまでは献金を見合わせると言う富裕層が複数いる。一方のバイデン陣営は、討論会後に草の根的な寄付は急増しており、6月の調達額はこれまでで最高だったとしている。

  長年の民主党献金者であるビン・ライアン氏は「強い不満を抱き、選挙資金を出したくないと言っている献金者を多く知っている」と話す。シューナー・キャピタルの創業者である同氏は、「多額の選挙資金が下院と上院の議員選挙に回されるだろう」と述べた。

  ライアン氏によれば、バイデン氏に代わる候補が擁立されれば多くの献金者からの支持が集まる見込みだ。もっと若く、明確な弁舌の候補者に賭けたい人は多いという。

  民主党の資金調達に携わる2人が匿名で話したところによると、党は討論会の前からすでに激戦区の下院議員選への資金確保を優先し、献金者に訴えてきた。しかしバイデン氏が大統領候補でいることへの不安が募る現在、下院選では民主党候補が大量落選するとの懸念を強めている。

 ノボグラーツ氏は8日、「むやみに人に流されて崖から転落しないようにしよう」とXに投稿。「長老制から脱却する時が来た」と続けた。

  バイデン氏に辞退を強制できる現実的なすべがなく、トランプ氏の勝利を防ぎたい気持ちから、一部の民主党献金者らは代わりの候補を探すいちかばちかの賭けに出ている。かつてインテュイットとペイパルの最高経営責任者(CEO)を経験しているビル・ハリス氏は、激戦州の有権者を対象にバイデン氏の年齢をどう思うかという世論調査に個人資金を提供した。ハリス氏は2020年にバイデン氏に献金したが、今回はしないことを決めている。

この記事の考察

6月27日のバイデン大統領とトランプの討論会の後、事態はガラッと変わった。

今回の討論会はバイデン大統領側の民主党が用意したものであった。本来、この時期に討論会を行うのは異例である。

民主党の目論見は大統領選挙を優位に進めるためにわざとこの時期に討論会を行い、裁判中のトランプに痛手を負わす予定だった

しかし、討論会が始まってみるとバイデンの頭の回転の鈍さを露呈することとなっているしまった。

討論会生中継されたため、アメリカ国民だけではなく、民主党員まで、バイデンで次の4年間は大丈夫かという不安が出てきた。

元々はバイデンは1期だけ大統領をやってハリスに次の大統領をバトンタッチする予定だった。
しかし、バイデンがもう一回やると言い、ハリスも仕事をしないということが露呈され、民主党は混迷している。

民主党の大統領候補はバイデン自身が候補を辞任しない限り、変えることはできないルールになっている。

8月19日~22日の民主党党大会で正式に大統領候補が決定する。

こうなってくると、トランプの大統領再選の可能性が大きくなってきた。
もしトラからほぼトラになってきた。

しかも。上院、下院、大統領、この3つを共和党が独占する可能性まで出てきた。

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