アメリカ雇用統計6月

投資

アメリカ6月、失業率4.1%

5 JUL.2024アメリカ6月の雇用統計と失業率がBLSから発表されました。

生データを見てみます。

失業率は4.1%に悪化しました。

1年前、6月の失業率は3.6%だったので今回の4.1%という数字は経済が縮小に向かっている事を示しています。

非農業部門雇用者数が前月比20万6000人増でした。

平均時給は35$、平均週給は1200$に達しました。
日本円に換算すると(1ドル=160円)、平均時給は5600円、平均週給は192000円となります。

Full-time,正規社員数は先月比マイナス28000人でした。
パートタイム労働者数は先月比プラス50000人でした。

MULTIPLE-JOB,2つ以上の仕事をしている人は先月比マイナス59000人でした。

今回の雇用統計を受けてBloombergでは次のような解説をしています。

5日の米株式市場でS&P500種株価指数は4日続伸。雇用統計を受け、寄り付き直後は売り買いが交錯する展開となったが、結局は今年に入って34回目の最高値更新となった。景気減速の兆候よりも年内利下げ見通しの方が強く意識された。

6月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比20万6000人増と伸びが減速。過去2カ月分は計11万1000人下方修正された。平均時給の伸びも減速した一方、失業率は4.1%に上昇した。

米雇用統計、雇用者数と賃金の伸び鈍化-失業率は4.1%に上昇

  ルネサンス・マクロ・リサーチのニール・ダッタ氏は同統計について、「9月の利下げ観測を強めるはずだ。経済状況は冷え込んでおり、連邦公開市場委員会(FOMC)にとってはトレードオフが変わってくる。結局のところ失業率が上昇しており、それこそがFOMCの経済予測に反映される」と述べた。

この記事の考察

今回の雇用統計非農業部門雇用者数20.6万人増加、失業率4.1%の発表を受けて市場では9月の利下げを期待する数値が大きくなってきた。

9月18日のFOMCで0.25%以上の利下げ確率は77.9%となった。

これで株価は経済の減速よりも、金利低下による景気拡大の方に傾いた。

私の予想も今年の利下げは9月開始である。
11月の利下げはないだろう。
12月に利下げは分からない。

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