現金保有の流れなお健在、FRBが利下げ先送りで-MMFに流入続
by Bloomberg
マネー・マーケット・ファンド(MMF)には毎日、投資家から数十億ドルの資金が注ぎ込まれている。企業の財務担当者が蓄える現金は記録的な水準だ。市場は、大量に発行される米財務省短期証券(TB)を難なく消化している。
現金は、年初時点では多くの市場予言者が見放した資産クラスだが、なおかなりの魅力を保っている。
米投資信託協会(ICI)のデータによると、投資家は年初から米MMFに1280億ドル(約19兆2400億円)もの資金を追加した。企業は昨年7-9月(第3四半期)末時点で過去最高となる4兆4000億ドルの現金を保有。2023年半ば以降、1兆ドル強相当のTBを受け入れた市場には、まだ余力がある。
こうした状況はほんの2、3カ月前と対照的だ。当時、ウォール街で最も取り上げられる質問の一つは、米金融当局が利下げを開始し、積み上げられた資金の魅力が薄れた際に投資家は保有する現金をどこに再び振り向けるかだった。
だがその後、多くの変化が見られた。一つには、トレーダーが政策緩和予想を大きく後退させたことがある。利下げ開始までの期間が長くなるほど、投資家はMMFで4、5%、あるいはそれ以上の利回りを稼げる期間が長くなり、他の分野に目を向けない。
さらに、新型コロナウイルス禍を経た企業経営陣は支出をほとんど急いでいないと見受けられ、預金者は銀行システムの状態になお不安を抱いている。24年も現金にとって重要な年になることをあらゆる兆しが示している。
MMF業界を追跡する調査会社クレーン・データのピーター・クレーン社長は、「現金の年は一度きりではなかった。全体として金利に再び敏感になる動きが広がっている」と指摘した。
この記事の考察
アメリカの株価は最高値を更新し続けている。
しかし、一方で現金保有の割合が高いと記事になっている。となると。この株高の資金はどこから流入しているのか?
記事には現金と書いてあるが正確にはマネー・マーケット・ファンド(MMF)という投資信託である。
解説すると
MMF(Money Management Fund、マネー・マネジメント・ファンド)は、公社債などを投資対象とする投資信託の一つである。
MMFは株式を投資対象とすることはできないため「公社債投資信託」と呼ばれる。
アメリカ国が破綻しない限り,この4.6~4.8%の利息は保証される。ほぼリスク無し資産である。
アメリカのFFレートが4%以上であればリスクのある株式に資金が向かうことはないと思われる。
が、この株高である。
サブプライムの人々の資金は枯渇し、今はクレジットカードに頼っている。
残るのは値上げによって最大の利益を上げている企業ということになる。
黒岩などの企業は株式で儲け、MMFで儲け、次はリセッションで儲けようとしている。
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