ノーランディング

投資

7 OCT. 2024 経済 NEWS

4日に発表されたアメリカ雇用統計、9月を受けて経済の【ノーランディング】説が復活しています。

Bloombergでは次のようなニュースが出ています。

「ノーランディング」シナリオ復活、堅調な米雇用統計で景気過熱懸念

米経済成長の継続とインフレ再燃で利下げ余地がほとんどないという「ノーランディング」シナリオはここ数カ月、債券市場の話題からほぼ消えていた。

  それを復活させたのは、4日発表された雇用統計だった。

米雇用者数の伸び、9月は全予想上回る-失業率は4.1%に低下

  非農業部門雇用者数は6カ月ぶりの大幅増となり、失業率は予想に反して低下。賃金上昇も示されたことで米国債利回りは急上昇。投資家は来月にも通常より大幅な0.5ポイントの利下げが実施されるとの見方を急速に撤回した。

米政策金利の動向に敏感な米短期債を買い上げることで、成長鈍化や緩やかなインフレ、積極的な利下げに備えていたトレーダーにとって、痛みを伴う再調整となった。それどころか雇用統計によって、景気過熱を巡る新たな懸念が再び浮上。2年債利回りを数年ぶりの低水準に押し下げていた米国債相場上昇を台無しにした。

 DWSアメリカズの債券責任者、ジョージ・カトランボーン氏は、「金利低下の織り込みが後退することに伴うペイントレードは常に短期ゾーンの金利上昇だった」とした上で、「今後起こり得る状況は、米金融当局がもう利下げしないか、あるいは再び利上げせざるを得ない状況に追い込まれるかのどちらかだ」と語る。

  最近では市場議論の中心は、経済がリセッション(景気後退)に陥ることなく減速する「ソフトランディング(軟着陸)」を達成できるか、それとも深刻な景気下降である「ハードランディング」に陥るかだった。金融当局は2年以上にわたるインフレとの闘いを経て、労働市場悪化の阻止に重点を移すことを示唆し、9月に0.5ポイントの大幅利下げに踏み切った。

  だが、株価が過去最高値を記録し、経済が堅調に拡大し、インフレ率がなお当局の目標に戻っていない局面での利下げに違和感を抱く人にとって今回の雇用統計は追い風となった。つまり、ノーランディングのシナリオだ。

スタンレー・ドラッケンミラー氏やモハメド・エラリアン氏をはじめとする著名投資家やエコノミストからは、米金融当局は利下げに関する市場予想や自らの予測に縛られるべきではないとの指摘が相次いだ。エラリアン氏は「インフレは死んでいない」と警鐘を鳴らした

  サマーズ元米財務長官は5日、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)への投稿で、「ノーランディング」と「ハードランディング」は米金融当局が考慮しなければならないリスクであり、先月の大幅利下げは「間違い」だったと指摘した。

サマーズ元米財務長官、9月の50bp利下げは「間違いだった」

 サマーズ元米財務長官は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月の会合で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを決定したのは間違いだったとの見解を示した。4日に発表された9月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが全ての市場予想を上回った。

  サマーズ氏は、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に「今になって思い返せば、9月の50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げは間違いだったといえる。ただ深刻な結果を招くようなものではない」と投稿した。

  9月の非農業部門雇用者数は前月比25万4000人増と、6カ月で最大の伸び。失業率は4.1%に低下し、平均時給は前年同月比で4%増加した。

  サマーズ氏は「9月の雇用統計は、高い中立金利の環境にあるのではないかという疑いを裏付けている。責任ある金融政策として利下げにおいて慎重さが求められる環境だ」と付け加えた。

このニュースの考察

雇用統計、9月はそれ程までにサプライズであった。これは良いニュースとしてです。

非農業部門雇用者数が予想値15.0万人に対して結果25.4万人でした。
8月の速報値は15.9万人に上方修正されました。

この数値が驚異的だったのです。

失業率も4.1%に改善しました。

どちらの数字も予想値よりも良かったのです。

この高金利の中でもアメリカの経済はなお堅調であるということを示す結果となりました。

【ノーランディング】とは文字通り、ランディングしないということです。
つまり、金利を下げる必要はないということです。

逆にここから金利を引き下げてしまうともっとインフレになって経済が加熱ぎみになってしまうという考え方です。

アメリカの中立金利

こうなってくると経済にとって程よい金利というのがどの辺りなのか?という問題が出てきます。

上は先月発表されたFFレートのドットプロットチャートです。
これはFOMCのメンバーおのおのが予想するFFレートを点で表したものです。

これを見ると2027年とそれ以降は3%前後が多いです。

つまり、9月では3%位まで金利を下げる予想になっていました。

これが変わってくる可能性が出てきているということです。

ここから誰かが、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。

全ては誰かの利益のために

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