アメリカ、小売売上高、8月

投資

18 SEP. 2024 経済 NEWS

日本時間21:30にアメリカの小売り売上高8月が発表されました。

予想、マイナス0.2%に対して結果、プラス0.1%とちょっと市場を驚かす結果となっています。

先月分も上方修正されました。


アメリカの個人消費はまだ堅調であるように見えます。

アメリカの商務省が17日に発表した先月の小売業の売上高は、710,8X100万ドル、日本円でおよそ99.5兆円でした。

鉱工業生産8月は予想プラス0.2%に対して結果プラス0.8%と良い数値でした。

これを受けてドル円の為替レートは円安方向に動きました。

問題はこの小売売上高8月が今日のFOMCの利下げ決定に影響を及ぼすかどうかです。

Bloombergでは次のようなニュースが出ています。

米小売売上高、8月は予想外に増加-オンライン購入が支える

by Bloomberg

8月の米小売売上高は市場の予想外に増加した。オンライン購入に支えられた。その他の分野は強弱まちまちだった。

自動車とガソリンスタンドを除いたベースでは4カ月連続で増えた。

13項目のうち5項目で増加。無店舗小売りは1.4%増。一方、電気製品や衣料品、家具などは減少した。ガソリンスタンドでも減少。ガソリンの値下がりを反映した。

  国内総生産(GDP)の算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建設資材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高(コントロールグループ)は0.3%増加。

  コア売上高は3カ月間の年率ベースでは5.7%増と、2023年8月以来の大幅な伸びを示した。

  キャピタル・エコノミクスの北米担当エコノミスト、オリビア・クロス氏は「予想より強い8月の小売売上高データは、急速な富の増加やエネルギー価格の下落に後押しされ、労働市場の減速にもかかわらず、消費者が自由に支出を続けていることを示唆している」とリポートで指摘した。

雇用と賃金の伸びは鈍化の兆しを見せているものの、家計需要が底堅いことを今回の数字は示唆している。ただ、18日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合における意思決定に重大な影響を与えるほどではないとみられる。

  エコノミストらは、雇用の伸び鈍化に加え、借り入れコストの高止まりや新型コロナウイルス禍で積み上がった貯蓄の枯渇、生活費の高騰で、最終的に消費者は支出を減らすと予想している。

小売売上高の数字は物価変動の調整が加えられていないだけでなく、消費支出全体に占める割合が比較的小さい財の購入を主に反映している。今月下旬に公表される8月の個人消費支出(PCE)統計では、財とサービスへのインフレ調整後の支出がより詳細に示される見通しだ。

  小売売上高で唯一のサービス項目である飲食店の売上高はほぼ変わらずだった。

原題

9月の米利下げ、市場の予想は50bpに傾く-小売売上高発表後も

8月の米小売売上高が発表されたが、債券トレーダーらは、米連邦公開市場委員会(FOMC)が今週の会合で、50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを決定し、金利引き下げサイクルを開始するとの見方に傾いている。

  FOMCが18日に50bpの利下げを発表することについて、市場が織り込む確率は約55%だった。小売売上高では、米国の消費者が持ちこたえていることが示唆された。25bpの利下げについては完全に織り込まれている。

  Tロウ・プライスの米国担当チーフエコノミスト、ブレリナ・ウルチ氏は、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「事実上、確率は五分五分だ」と指摘。「あす50bpの利下げが決定される可能性はある」としたほか、FOMC参加者の経済予測については「金利予測分布図(ドットプロット)では今年全体で100bpの利下げが恐らく示されるだろう」と予想した。

 8月の米小売売上高は市場の予想外に増加した。オンライン購入に支えられた。その他の分野は強弱まちまちだった。

  ブルームバーグのマーケッツ・ライブ(MLIV)のマクロストラテジスト、サイモン・ホワイト氏は「8月の小売売上高は全体で予想を上回った。それは力強い先行指標に沿った数字だが、今週どちらかと言えば確率が高いと市場が引き続き考える50bpの利下げとは整合しない」と分析した。

  ただスワップ市場では、11月の会合までに約76bp相当の緩和がなお織り込まれている。これは今後2回の会合のうち1回で50bpの利下げを示唆するものだ。

  今後1年では243bpの利下げが織り込まれており、このペースが実現すれば、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標は3%に向け低下することになる。

原題

このニュースの考察

このニュース中で私が気になっている点は
自動車とガソリンスタンドを除いたベースでは上回ったということです。

つまり、車とガソリン代は下がったということです。

夏の旅行シーズンにガソリンの需要が無くなっていたことになります。
私はこれは悪い兆候と捉えます。

それともう1点、債券トレーダーは今日のFOMCで50bp(1bpベーシスポイント0.01%)、0.5%の利下げがあると予想している事と、年内に100~125bp,1.00~1.25%の利下げあると予想している事です。

上はCME FEDWATCH TOOLです。

今日のFOMCで50bp、0.5%の利下げがあるとする予想確率が65.0%となっています。

そして、12月18日のFOMCでここから100~125bp,1.00%~1.25%の利下げあるとする予想確率が100%です。

株式市場はこの点について織り込んでいないと思います。

ここから誰かが、、又はある組織が意図的に経済を破壊しにいきます。

全ては誰かの利益のために

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