2500ドル突破の金価格、今後の見通し形成する5つの鍵
Goldの価格上昇が止まりません。
by Bloomberg
米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切るとの観測から、金価格は1オンス=2500ドルを突破し、記録的な好調ぶりを見せている。
金は年初来で21%上昇し、今年は主要な一次産品の中で屈指の好調なパフォーマンスとなっており、UBSグループやANZグループ・ホールディングスなどの銀行は、一段高の余地がまだあると指摘する。
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのコモディティーストラテジスト、ウェイン・ゴードン氏は「2025年半ばごろまでには1オンス=2700ドルに向かう」と予想し、FRBの政策シフトや中央銀行の購入、ポートフォリオのヘッジ需要に言及した。
パウエルFRB議長が今週のジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)で金融政策見通しの手掛かりを与えると見られる中、金相場の見通しを形成する主な要因を示した5つのチャートを以下に示す。
実質金利
金価格の直近の急騰は、米金融当局が間もなく利下げを開始するとの見通しによるところが大きく、9月会合で利下げに踏み切ると見られている。こうしたシナリオが実質金利を押し下げており、利息の付かない金にはより有利な環境をつくり出している。
金価格上昇と金利低下という最近の動きは、債券利回りなどの伝統的なマクロ要因が前面に戻りつつあることのシグナルだ。今年前半には、利回りが上昇する中でも金が値上がりし、経験豊富なアナリストを驚かせるほどの異例のパターンが見られていた。特に新興国市場における中銀の力強い金購入が主な要因だった。
ファンドのポジショニング
金が上昇する中でヘッジファンドや投機筋の動きも活発化している。米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ニューヨーク商品取引所(COMEX)金先物の買い越しは、7月中旬に記録した4年ぶりの高水準に迫っている。
TDセキュリティーズのシニア・コモディティーストラテジスト、ダニエル・ガリ氏によれば、短期的には、ポジションは膨らんでおり、ファンドは打撃を受けやすいかもしれない。FRBの見通しが見直される次のきっかけは、ジャクソンホール会合と8月の米雇用統計だろうとガリ氏は指摘した。
ETF投資家
同様のシナリオが、金を裏付けとする上場投資信託(ETF)でも展開されるかもしれない。関心が高まる兆しがここ数週間ある。金価格が3月と4月に急上昇した一方で、ETFの保有は純流出が続き、5月中旬には世界的な集計で2019年以来の低水準を記録した。しかし、6月からは潮目が変化したもようで、ETFは2カ月間純流入を記録した。
先週の建玉残高が9%増加したことは、投資家がショートポジションを解消するだけでなく、金に対し一段と楽観的になっていることを示唆している。
店頭需要
店頭市場(取引所や清算機関を介さず、ディーラーを通じて、または売り手と買い手の間で直接取引が行われる市場)の需要は、追跡するのが難しいかもしれないが、今年の重要な特徴となっている。
Surge in OTC Buying Carried Demand for Bullion in Q2
Jewelry fabrication, long a key driver of demand, slows on higher costs
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、特にアジアのファミリーオフィスによる現物の金の延べ棒を積極的に買う動きは、金の消費が少なくともこの25年間で最高の4-6月(第2四半期)を記録した要因だ。WGCによれば、店頭市場における一層の需要の伸びが、金価格上昇の主な原動力になる見通し。
上海プレミアム
多くの指標がポジティブに見える一方で、中国の指標などを含め、そう思えないものもある。今年は中国人民銀行(中央銀行)による買い入れと同国の個人投資家による熱狂的な購入が金価格を下支えしてきた。だが、その後、人民銀は購入を停止。上海の金価格プレミアムは縮小し、7月と8月にはマイナスに転じ、需要軟化を示している。
投資家はまた、米国で22日に発表される失業保険統計も注視している。米金融当局は経済成長を損ねることなくインフレを抑制しようとしており、統計内容が金融政策に影響を与える可能性がある。利息の付かない金にとって、低金利はより有利な環境となる。
この記事の考察
今年に入って、一番安定した値動きをしているのはGOLD(金)です。
↑はGOLDの先物CFD,日足チャートです。
↑はGOLDの先物CFD、月足チャートです。
月足で見ると分かり易いです。
今年に入ってから史上最高値を更新し続けています。
その理由がBloombergのニュースで5つに分けて分析しています。
そして、この先アメリカの金利が下がればGOLDの価格はもっと上昇すると分析しています。
5番目にあげた上海プレミアムだけが悪い予想となっています。
私の昨日の記事(金価格)でも書きましたが、中国の金の買い付けは減っただけで0にはなっていません。
中国の7月の金輸入量は前月比24%減の44.6トンと、ここ2年余りで最低となった。
だけでいまだに44.6トンも金を買っています。
この2年間で最低となっただけです。
絶対値として見た時、44.6トンは多い数字です。
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