11 AUG. 2024 経済 NEWS
先週の米新規失業保険申請件数は、ここ1年近くで最大の減少となった。7月の雇用統計が弱い内容となったことを受けて労働市場の沈静化ペースが速過ぎるとの懸念が出ていたが、今回の失業保険統計はそうした懸念の緩和に幾分つながる可能性がある。
by Blommberg
8月9日のアメリカ市場は平穏でした。
Bloombergをはじめ経済ニュースではこの米新規失業保険申請件数が減少に転じた、ということに重きを置いて報じています。
↑はSBI証券の経済カレンダーでの数字です。
確かに予想値24.0万件に対して23.3万件なので減っています。
しかし、失業保険受給者数は予想値187.1万人に対して187.5万人と増加しています。
私の考えではアメリカ経済はまだ低迷の最初の段階だと思います。
↑はS&P500のCFD、日足チャートです。
ピンク色の線が100日移動平均線、
赤色の線が200日移動平均線です。
200日移動平均線が抵抗線となって反発して100日移動平均線にまで戻りました。
来週はこの100日移動平均線を上に抜けるかどうかの攻防になると思います。
↑はNASDAQ100のCFD、日足チャートです。
こちらは200日移動平均線を一度下に抜けてから少し上に出ています。
ピンク色の線、100日移動平均線にはまだ遠いです。
テック株が多いNASDAQ100は変動率、ボラティリティが大きいです。
上にも下にも大きく動きます。
日本株は特にこのNASADAQ100の影響を大きく受けます。
↑は日経平均225のCFD、日足チャートです。
こちらは8月1日から暴落が始まりました。
米経済の懸念と日銀の利上げが重なって暴落、8月5日の週にはクラッシュしました。
200日移動平均線を下につけ抜けて週後半には暴落分の半分位戻しました。
200日移動平均線にはまだ相当な距離があります。
S&P500,NASADAQ100のチャ-トとはぜんぜん違います。
私が米経済が低迷期の最初の段階と考えているのは次の要素からです。
FRBはFFレートをこれから下げようとしています。
FFレートの影響を一番うけるのが米2年債利回りです。
米2年債利回りは下落傾向です。
7月31日のFOMCで利下げは先送りになりましたが、その日に米2年債利回りが4.26%であったものが一時3.86%まで下がりました。
これは債権市場がFRBより先に動いている事を表しています。
コロナショック後、FRBはFFレート金利を0にまで下げ経済を支えました。
次は金利を急ピッチで引き上げ2023年 7月に5.50%にして現在に至っています。
経済が好調であれば金利を下げる必要はありません。
FRBはCPI,インフレを抑制する為に金利を引き上げ、経済を縮小させようとしています。
FFレート、5.50%にして1年経ちました。
やっと、経済が縮小し始めたところです。
これから経済の縮小が加速していきます。
つまり、株価は下がっていきます。
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